「「おじゃましまーす」」



あれから結局バカ二人は私の家に来る事になった。
「相変わらず何もねー部屋だな」「女子の部屋って感じしない」だなんて好き勝手言いながら
出水はテレビの前を陣取り、米屋はソファーに腰かけて寛いでいる。


「・・・お前らもっと遠慮とかないの・・。」

「お、スイッチみっけ」


私の呟きに反応することなく、出水がゲームの電源を入れ
手慣れたようにソフトを起動させると、大乱闘のBGMが流れ出す


「うっわ、キャラほとんどいるじゃん。どんだけやってんだよ」

「暇さえあればやってるに決まってるでしょ」

「どや顔すんな」


米屋とそんな言い合いをしてる間にも出水は勝手にゲームを開始させていく。
「ああまって!私もやる!と声を上げると、「俺の勉強は!?」と米屋も声も上げる。
米屋を無視して、コントローラーをしまっている棚に一番近い出水にとってもらうようにお願いする


「出水〜そこにあるコントローラーとって〜」

「ん、どこ?」

「そこの棚に入ってる」


棚を漁りながら、「ねえよ」という出水に痺れをきらし
出水のほうに近寄り、棚からコントローラーを取り出す。

「ほら、ある、」


「じゃん」と振り向きざまにそう続けるつもりが、出水の顔があまりにも近くにあったので
思わず言葉が止まり固まる。目の前の出水も驚いたのか、目を見開いている。
思考停止してる中に、私達の様子を見ていた米屋が声をかけてくる


「お前ら何キスしてんの?」

「「してねえ(ない)!」」


見事にはもった私達に米屋が笑い、それに対して不貞腐れた顔で出水が睨みつける。
「弾バカこえーよ!」「誰か弾バカだ、槍バカ!」いつもの様なやり取りが始まるのを横目に見つつ、
ある意味米屋のおかげで動き出した頭を、冷やすために立ち上がる。


「あ〜・・飲み物取ってくる。お茶でいいよね」


返事を聞く前に、さっさと部屋から退散する。
少し部屋から離れた所で立ち止まり、顔を手で覆うと手のひらが熱い。
いや、手のひらじゃなくて顔が熱いんだけども・・・












「顔あけーぞ、弾バカ」

「・・・・るせー・・」

「顔が近いだけで赤くなるとか中学生かよ」

「だからうるせーっていってんだろ!」






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