こんにちは異世界
    #12




    「すっげえな轟君」

    「難なくかわしてる他のメンバーもさすがだね」


    開始早々、氷結を使いスタート地点の足止めをし、1位をキープし独走している轟君。
    新たなギミックとして現れたロボも即座に凍らせ、不安定な体制で固まったロボはそのまま倒れていく


    ≪1-A轟!!攻略と妨害を一度に!!こいつぁシヴィー!!!≫




    「つーかなんだあのロボ」

    「トリオン兵みたい、この世界の技術もすごいなあ」



    ≪落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!ザ・フォーーーール!!!≫


    「え?あれ落ちても死なない?」

    「・・・体育祭だし?さすがに死ぬことはねぇだろ・・」


    底が見えないからめちゃくちゃ怖そう。
    個性を活かして次々と越えていく生徒達



    「この調子だと轟君1位でゴールだな」

    「いやいや、まだどんでん返しあるから!爆豪君どんどんスピード上がってるしいける!」

    「なんでそんなに爆豪君に懐いてんのお前」

    「・・・ちょっとカゲ先輩に似てない?」

    「はぁ?影浦先輩?・・・似てるか・・?」

    「凶暴になったカゲ先輩に見えて親近感が・・」

    「そういやお前影浦先輩と仲良かったな」



    ≪一面地雷原!!怒りのアフガンだ!!地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ!!目と脚酷使しろ!!≫


    威力は大したことねぇが音と見た目は派手だから失禁禁止だぜ!と付け加えられた実況に、さすがに怪我させないような配慮はしてあるんだね。一個前のザ・フォールも落ちても大丈夫な仕様になってるんだろうきっと。
    爆発音をBGMに冷や冷やしながら見ていると、「はっはぁ俺は、関係ねーー!」と猛スピードで先頭の轟君に迫っていく


    ≪ここで先頭がかわったーー!!喜べマスメディア!!おまえら好みの展開だああ!!≫

    「おおお!いいぞ爆豪君!」

    「マジか!?」


    爆風を使って爆豪君が轟君に追いつく。お互いの妨害をしながらツートップでゴールまで近づいていく
    1位はこの二人のどちらかだろうなと確信していた時、地雷ゾーンの入り口でBOOOOOM!!と大爆発が起こる


    「んん!?あれ緑谷君?」

    ≪A組緑谷、爆風で猛追ーーー!!?・・・っつーか、抜いたあああー!!≫


    緑谷君が猛スピードでトップの二人を追い抜く


    「え!?緑谷君すっご!」

    「でも距離が遠すぎてたな、このまま減速して追い抜かれるぞ。」


    出水の言うように、緑谷君が乗っていた鉄の板のようなものは減速してゴールに届く前に落下していく。
    爆豪君と轟君がその隙を逃すわけなく追い抜いて行く。ああ、惜しかったなあなんて思っていた瞬間、鉄板を地面にたたきつけ、再度大爆発を引き起こす
    その爆風に乗って、今度こそ間違いなく緑谷君がゴールに到達する


    「うっそお!?」

    「すっげえな!?」


    ≪さァさァ序盤の展開から誰が予想出来た!?今一番にスタジアムへ還ってきたその男・・・緑谷出久の存在を!!≫


    実況通り、予想外の1位だった
    ていうか緑谷君個性使ってる様子なかったんだけどそれで1位?すごすぎない?

    轟君、爆豪君と続き、次々とゴールしていく。見た感じ上位はほとんどA組だなあ、すごい
    予選が終わり、本戦参加できる人数が出揃った様で次の種目が発表されるようだ。

    ドゥルルル・・バーン!とモニターに「騎馬戦」の文字が表示される
    個人種目ではない内容に参加者がざわつきつつ、「1位に与えられるポイントは1000万!!!」という言葉に、バッと緑谷君に視線が集まる



    「うっわ〜えげつねえな」

    「守りきれば勝ち上がり確定だけど、その分狙われる・・チーム組むのにも一苦労しそうだなあ」

    「轟君や爆豪君と組めれば安定しそうだけど、無理だろうな」

    「戦力的には最強チームっぽいけどチームとして最悪っぽい!」



    轟君は緑谷君に宣戦布告してるし、爆豪君は緑谷君に特別あたりが強いからこのチームが実現することはなさそう
    見てみたい気はめちゃくちゃあるけど