こんにちは異世界
    #11

    雄英体育祭当日



    「皆準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」

    「コスチューム着たかったなー」

    「公平を規す為着用不可なんだよ」

    「それがなけりゃ俺らも参加したのになー」


    当日に迫った体育祭。控室で談笑していると、轟君が緑谷君の方に向かうのが見えた。


    「緑谷」

    「轟君・・・何?」

    「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」

    「へっ!?うっうん・・・」



    数週間このクラスで過ごしてきて、轟君が自分から目立つ様な発言をするのを初めてみた。実践訓練では派手で強い個性を使い好成績を残して目立ってるけど。
    好奇心で視線と意識が二人の方に向く。


    「おまえには勝つぞ」



    「おお!?クラス最強が宣戦布告!?」と上鳴君が驚き、クラスの視線が轟君と緑谷君に集まる。

    爆豪君を差し置いて緑谷君に宣戦布告かー。緑谷君に特にこれといった印象がなかったからちょっぴり意外だ。個性使ってるとこ見たこと無いし、実力を隠してるタイプとか?

    ちらりと爆豪君を見てみると、いつもの怖い顔で二人を睨んでいる
    緊迫した空気に、切島君が轟君に「急にケンカ腰でどうした!?」と二人の間に入るが、「仲良しごっこじゃねぇんだ」と一喝する
    「実力なんて大半の人にかなわないと思う・・客観的に見ても・・」と弱気な返事を返す緑谷君だったが、次第に真剣な表情に変わっていく


    「僕も本気で獲りに行く!」

    「・・・・おお」




    「・・・熱いねヒーロー」

    「見所が増えたな」











    <<どうせてめーらアレだろこいつらだろ!!?ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新生!!!>>

    <<ヒーロー科!!1年!!A組だろぉぉ!!?>>



    「人多!!」

    「予想以上だな!!」


    私の知ってる体育祭と比べ物にならないレベルの人の数に只々驚く。
    テレビ中継もされるらしいし、この雄英に通うヒーローの卵達は注目の的らしい


    「選手代表!!1-A爆豪勝己!!」

    「爆豪君なの!?」

    「え〜〜かっちゃんなの!?」


    爆豪君が呼ばれたことに驚いていると「あいつ一応入試一位通過だったからな」と瀬呂君が教えてくれる
    入試一位ということに更に驚きつつ、この後の展開が軽く予想出来て顔がニヤけてくる。多分、絶対人選ミス。



    「せんせー、俺が一位になる」

    「絶対やると思った!!」



    「調子のんなよA組!!」とブーイングが巻き起こるが「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」と更に煽る爆豪君に笑いが止まらない。


    そんな私に出水が「さすがに笑いすぎだろ」と呆れた様に言ってくる。


    「くくっ・・いやあ・・爆豪君ツボだわ・・フフッ・・」

    「・・・・てめー・・いつまで笑っとんだ!!黙れや!!」

    「ふっ!!ははは!!ご、ごめ・・い、今喋らないで・・今爆豪君見ると笑っちゃう」


    壇上から戻ってきた爆豪君がいつまでも笑っている私に怒るが、それさえも今の私には笑いのタネだ。
    笑われていることはムカつくが、何か行動を起こしても私の笑いが治まるわけじゃないと理解してもらえたのかそれ以上何か言われることはなかった。


    すぐに競技が始まると言うことだったので、一足先に私と出水は観客席に移動する



    「障害物競走かー、楽しそうだなあ」

    「絶対普通の障害物じゃねぇだろうな」


    せっかくなので誰が一位になるか予想しよう、と出水に持ちかける


    「うーん、やっぱ轟君じゃね?爆豪君も強いけど飛び抜けてんのは轟君って感じする」

    「私は爆豪君!!」

    「言うと思った。後は緑谷君もちょっと気になるな」

    「あの轟君が宣戦布告してたしねえ、楽しみだ」



    色んな想いが乗った雄英体育祭。第一種目が始まる


    <<スターーーート!!>>