去年の秋、皆で未来に行って依泉も京子ちゃんもハルも巻き込んで、結局隠してたマフィアの事も話した。その時涙ながらに話を聞いて、それでも今まで通り接してくれてた依泉は幸か不幸かその時決心を固めてしまったらしい。
強くなってオレの後をどこまでも着いていくのだと。
その為に獄寺君や山本やお兄さんやそれからリボーンとかコロネロにまで頼んで弟子入りしたりして修行をして、この夏休みも依泉と滅多に会えなかったのはその為で。
シルバーウィークにいなかったのも9代目に挨拶に行ってたからとか。それでボンゴレに入る許可はもらったけど戦闘力はそれでもないから下っぱという位置に落ち着いて、もう少し頑張れば10代目の秘書なんてどうかと提案されたりもして。
でも正式に書類上ボンゴレファミリーに入るのは時間がかかるからと一番良い時期が10月中旬で、そんな訳で依泉の「今日からマフィア」発言の意味はやっと解明された事になる。
真っ暗な並盛を人工の光が照らす。もう少しすればオリオン座が見えるねと呟いた依泉の隣で同じ様に空を見上げてみても、そこには都会の明るい夜空があるだけだった。昼間入ったものとは違う喫茶店のテラスで長い長い説明を聞いたオレ達の机にはカップがふたつ。
話し終えた依泉がぼんやりと夢心地の視界の中でミルクコーヒーの入ったカップに口をつけて(ちなみにオレはホットココアだったりする)、そこでようやく大体の意味を理解する事ができた。
それと同時にぶわっと心の中に何かが広がって、それは多分半年後も依泉と離れずに済む安堵だとかこれからも依泉を巻き込む不安だとか、依泉を守れるかの心配だとかが渦を巻いたようなものだとオレは思う事にした。
「これから修羅が続くなら、その分までも遊び尽くすくらいに」と依泉は最高の誕生日プレゼントを計画してくれて、更にこれから必要だろうと入学祝いのようなノリで、見た目も機能もシンプルだけどオレが好きそうなものを選んでくれたのだろう腕時計を渡されたものだからそろそろオレは泣きそうだ。
「誕生日おめでとう!」
「っありがとう」
でもひとつだけ訂正させて欲しいんだと、そろそろ流石に就任パーティーに間に合わないと席を立とうとした依泉を呼び止める。
「下っぱじゃなくて、ボンゴレ夫人としてイタリアへ行く気はない?」
掴まれた腕を気にする素振りすら見せずに頬を染めた依泉が笑う。
イタリアへ行くまでに秘書には登り詰めるつもりだよ、と言うから秘書兼恋人か。公私共に依泉といられるなんて最高じゃないだろうか。
「よろこんで」
このそらをわすれない
その後誕生日と就任のパーティーで飾りつけまでされた家のリビングには京子ちゃんやハルやディーノさん、勿論山本達もいて。
獄寺君なんか涙ながらにおめでとうございますを繰り返してて、そんな中で案の定というか「遅ェ」と一言、リボーンから飛び蹴りを食らわされてそれでもその場は和やかで、オレも痛みなんかより楽しく思えたのはやっぱり依泉のお陰なんじゃないかなとひっそり思った。
end.
‐‐‐‐‐‐
もう10日遅れですが誕生日ネタという事で。この話ではたくさんの記念日になりましたが。
今日1日これの執筆に費やしたといっても過言ではないかもしれない。←
前日のリボーン氏にとってもこの3年間がようやく形になる日だと満足してれば良いと思いました。
Sorry for the belated birthday.Happy birthday tsunayoshi!
I am really happy to meet with you.
I wish you luck.
2009.10.24.sat
和訳:遅くなってしまったけれど誕生日おめでとう綱吉!私は貴方に逢えて本当に幸せです。貴方の幸福を祈っています。(幸せなのは私達、かな?)
2 / 2 | |
|