勇気の告白





「じゅーだいめぇー♪
遊びにきまっしたぁーvv」



獄寺が機嫌よく沢田家のドアを開ける。


「あっ…おっす。」


その横から山本がひょっこり顔を出す。



「あれ…二人とも、いらっしゃい
上がってよ。」



ツナはそういうとスリッパを二人ぶん揃え、置いた。



「いやーあ…突然押しかけちゃってすみません。」


獄寺はハハハと笑いながら言った。




『あのーー…』


「あれ?誰、君?」


山本も獄寺に続き家に入ろうとしたが玄関先の気配に気付き、足を止めた。



「もしかして敵か!?
10代目、ここはオレに…」

獄寺はダイナマイトを取り出し、戦闘体制に入った。

『ひっ…』


玄関先に立っていた女は怖じけ、短い悲鳴を上げた。


「ちょっ…ちょっと待ってよ!その子は敵じゃなくて…」






「へっ?10代目の友達?」



獄寺はツナから説明を聞き、素っ頓狂な声を出した。


「だから、その物騒なモノしまえよ!」


山本は獄寺のダイナマイトを指差し、言った。



「うん。そうなんだ。
名前は依泉ちゃん」


「へー」


『私もツナ君から二人のことは聞いています。
獄寺君と山本君ですよね?』



「うん。そうだよ。二人とも強いんだよ!」


ツナは誇らしげにそう言った。



「じゅっ…10代目にそう言ってもらって感激っす!」


獄寺は照れ臭そうに言った。



「まーまだまだ修業の身なんだけどねー」


山本はそう付け加えた。



『ってか…私、お邪魔ですよね?ツナ君のお友達がきてるのに…』



依泉は申し訳なさそうな表情を浮かべた。


「いや、むしろオレ達の方が邪魔だな。
大した用もないのに…獄寺、帰るぞ」


「へ?おっ、おい、山本!?
じゃー10代目…俺たちはこれで…」



そういうと獄寺と山本は玄関を出た。

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