(「大切な君へ」修正版)



そんなの私聞いてないよ!?

私の事なんてどうでもいいわけ!?





中学卒業を目前に控えた寒い日、私は行く当てもなく走っていた。叫びながら



「なんでイタリアに行くこと隠してたのよ!?ツナのバカーっ!!」



ツナに告白して、京子ちゃんじゃなくて私を選んでくれたことは記憶に新しいのに!






「ねぇ、ツナ!」


「依泉?」


「あーえー…好きです!付き合ってください!(よく言った自分!)」


「えぇっ!?」


「如何でしょうか…!
(断わられたら立ち直れないよ私…!)」


「……いい、」


「は?」


「だから!いいよって言ってんの!!(恥ずかしい…!)」


「…………………つー君…!!」


「それやめろよ!!」


「これからもよろしくね!!」


「(スルーされた!!)
う、うん」






なのに!なんでな訳!?

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