そう!あれは私が彼の部屋のドアを叩こうとした時のこと
獄寺や山本君がいることを見越してお菓子を大量に購入してきたのよ。
奈々ママにそのお菓子を預けて、ツナの部屋に入ろうとしたときにそれは聞こえてきたの
「いよいよなのなー…」
「そうだね…」
「(なに、なんの話…?)」
妙にしんみりしたような雰囲気に気圧されて入るに入れなかった私は、そのまま部屋の外にボーッと立っていたの
「10代目ホントにいいんスか?」
「うん…………。依泉は日本に置いていく。
イタリアには連れて行かない」
………………はい?
イタリア?イタリアってあのイタリア?イタリー?
ヴェネッチアとかトレビの泉とかがあるあそこ?っていうか置いて行くってなに?
混乱して、動揺しきってた私はドアに触れてしまった。
思ったより大きな音がたってしまい、『しまった』と思ったときには獄寺の『誰だ!?』
という声と同時に勢いよくドアが開かれたの
「依泉!?」
「ねぇツナ、イタリアに行くの?旅行?」
「……旅行じゃないよ」
「置いていくってなに?
獄寺とか山本君も行くの?」
「……うん」
「みんな行っちゃうんじゃない!!なに、私だけ仲間はずれ?」
「………依泉」
「あら山本君?私怒ってるんじゃないわよ?
それで?いつ行くの?いつ帰ってくるの?」
その言葉にみんなが身を固くするのを見るまでは。そして
「…出発は、明日。
………帰ってくることは
…………………ないと思う」
そして私は、気がつけば叫びながら疾走していたの
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