ある日の食堂(3年時)

宮 侑

宮 侑

宮 侑

みょうじ なまえ

宮 侑

みょうじ なまえ

宮 侑

みょうじ なまえ

宮 侑

みょうじ なまえ

宮 侑

みょうじ なまえ

宮 侑

宮 侑

みょうじ なまえ

宮 侑
はよして?今日のご飯、カレーライスやねん。カレーの匂い充満しとって、俺は今カレーと戦ってんねや

みょうじ なまえ

宮 侑

みょうじ なまえ

みょうじ なまえ

宮 侑
***
「遅いねん!10秒言うたやん!」
歩いてきたやろっ、とプンプン怒る侑。
10秒は流石に無理だろ、と食堂に入りバンバンと机を叩く侑の横に行く。
すでにカレーライスが盛られた皿が用意されていた。
「美味そ〜」
席に座ると向かいの角名と治はカレーにがっついているのに、侑だけはスプーンを手に待っていた。
うわぁ、目の前で食べられてるのに我慢するのは地獄だっただろうな、と想像して吹き出す。
「ぶはっ、あちゅむくん、『待て』よく出来ました〜」
ニヤニヤと笑いながら侑の頭をふわりと撫でてやる。
「あ?あ?」
喧嘩を売るチンピラみたいに俺を下から見上げてくる侑に吹き出した。
「はははっ、ぅぐっ!」
急に侑に腹をぐわり、と掴まれて「再起不能にしたろうか?」と言われる。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい許して。早く食べようぜ!カレー美味そうじゃん!」
ほら!カレー!とまるで幼稚園児にこっちのオモチャもあるよ〜!と誘導するかの如く、侑に言う。
目を細める侑が俺を睨んだ後、渋々カレーライスに向き直った。
食べる前に「俺がよそってやったんやから二倍美味しいはずやわ」と意味不明なことを言い始める。
「誰がよそっても同じだろうが」
「なんやメイドの美味しくなぁれと同じやつか?」
治の言葉に侑が面白いことを考えたように おぉっ、と顔を輝かせた。
「それやそれっ!萌え萌えキュンやろ、ちょおなまえやって」
「はっ?!無理!」
「来んの遅いから罰ゲームや」
「絶対、無理。」
「動画準備できた、いつでもおっけー」
携帯を向けて録画し始めた角名がニヤニヤと笑う。
「ぜえぇったいに無理!」
「メイドの魔法に恥じらいはいらんのやで。俺の手本をよう見とけ」
そう言って、侑は軽やかに笑顔を作る。カレーを前にして手を振った。
「美味しくなる魔法をかけまーすっ!萌え、萌えっ!きゅん、きゅんっ!美味しくなぁれっ♡出来ましたぁ!」
「ぶっははははっ!ちょお待って、お前その図体で萌え萌えきゅんはっ、笑うっ!ひぇっ、ひぃーっ!くっそウケるっ」
笑いが止まらなくて机に拳を打ち付ける俺に侑がドヤ顔で治を見た。
「ツム、良かったななまえの笑いのツボが浅くて。お前これスベったら最悪な状況やで。間違っても他ではすんなよ自爆すんで」
「いや、今のはウケるやろ。俺の渾身の萌え萌え魔法やで」
角名がニヤニヤしながら録画再生をしている。それを聞いて俺はまたツボった。
食堂にいたバレー部の一年生の後輩が『え、宮部長ってあんなノリするんや…』と驚いたような目で見ているのが視界に入った。
練習中のストイックな時とのギャップが激しいだけであって、基本お調子者で目立ちたがり屋のこいつが、ふざけるのは日常的なのだ。
「はぁー、カレー食べよ…」
笑い疲れた俺はスプーンでカレーを大きな一口で口に含んだ。
「んまいっ!」
「せやろ?俺の魔法のおかげや」
「はいはい、言ってろー」
「おかわり取ってこよ」
立ち上がる治と食べ終わった後携帯をいじる角名。そして、カレーを食べる侑と俺。
変わらない日常だ。