奇妙な世界で君に告ぐ
奇妙なせかいで君に告ぐ
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いつつめのovoが、壊れた。 あおいうすみずいろの硝子の碍子を清潔なタイルの床に、なんども、なんどもなんども、なんども、何度も何度も何度も何度もたたきつけて粉々に割る。がしゃん!がしゃん!と、自分でも、びっくりするくらいのちからで。絶望している。でもね、これもすべて音楽なんですよ!摂氏ovoの熱量で投げつけ、ぼくの足から伝うくろいどろどろした血液、すべてすべて割ってまぜて、絶望のサラダを作ろう。そしてあさには、すっかりなかったことにしてしまおう。全部全部なかったことにしよう。ぼくは、静かに降り舞ってきた黒くてかなしい雪が、ぼくのゆびさきからじくじくと侵食していって、このよでいちばんみにくい生物になってしまうのが怖かった。そんなに汚い存在になることが何より赦せなかった。 生きていると、飲み込まなくてはならない言葉が多すぎるんだ。 ぼくはその怒りや切なさを、 なにもなかったことに、したくなかった。 こんなことを日々くよくよと思い悩みながら銀盤へ盛られたフルウツに落涙するようなやつの、ちょっとかきとめておきたい備忘録みたいなもの。 8184
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