杖先から溢れた愛


琥珀に君を閉じ込めて


親世代 : レギュラス バッドエンド
子世代 : セドリックと共に みんなの救済

海の王様


溺れた若い男と、人魚姫 / 完結

TEN_POTA


転生したら、なんか見た事ある世界 / 連載中

The house


私の家に、誰かがいる / 準備中 / ホラー



彼 女 を 畏 れ よ


Silent Voice


ポール , ダンカン/ 近親相姦 , 成人向 / 悲恋



裏側の世界は存在する


TRAUMA


ヴェクナがヴェクナになるまで / 完結
全5話 / 過激な 暴力表現、性描写あり
Pass : 18歳以上ですか?半角大文字



東京京都弾丸列車


Stayin'Alive


タンジェリン / 過激エロ グロ / 悲恋




 



 たまらず酸素を求めて顔を上げると、そこは朝の海であった。

 「無理は禁物と言ったのに」
 「姉上の肺はどうかしている」
 「慣れ、ですよ。海女のばあやは私の三倍長く海の底を見ることが出来ます」
 「楽しくはなさそうです」

 姉の白い腕がポールの腕を取り、ゆるりゆるりと姉弟は泳ぐ。初夏の海は少しばかり冷えるところを除けば欠点など無い。ポールは先に岸に上がった姉の肌を見ぬようにと朝の空に視線を移した。

 「この星ほど、美しく、雄大で……恵まれた星はありません」
 「姉上。いつか、あなたが支配する」

 何処までも続く水平線。ポールは考える。正妻の娘が統治し、自らはその隣で気軽に生きていく未来を。だが姉はポールを後ろから抱き締めながら、こう囁いた。

 「あなたが産まれた時から、この星はあなたのものです。愛が、海が、水が、空が。青があなたをプリンスとして迎えた」




 そして時が経ち。今、ポールはこう宣言する。

 「惑星カラダンを、アトレイデス公女に与える。レト・アトレイデスの娘として、先祖のように穏やかに統治せよ。海が、水が、空が……青がそなたを指導者として迎えた」



 海の瞳の男は、砂の惑星を
 砂の瞳の女は、海の惑星を統治する。



F.A.L