Memento mori

メモ帳を浸して浮き出た文字を掻き混ぜる

琥珀 更新

HP更新 368話 369話 更新しました

368 少女から女性へ
369 私とあなたの夢見た “優しさ”



368話 少女から女性へ : 身体が大人になっていくことを喜びではなく不安に感じる。それがリトル・ヴァル。多くの女子生徒たちが痛みや倦怠感に戸惑いつつも自分の成長にほっとするのに対し彼女は嫌悪感すら感じている。それは幼い頃から母の記憶で、望まないのに性的な接触を見てしまったから。勿論これは虐待のような行為。リトル・ヴァルは自分の肉体が、「女」になったことが何よりも怖い上に、母のメンタルヘルスが不安定になった時、異性の体温に縋ってしまった結果自分が産まれたことを知ってしまったのでさらに落ち込む。「ママ」が、レギュラスに対してどうして抱いてくれないのかと感情を爆発させていましたがこの子は逆なのです。母の人生を追体験すると決めても、性に関してオープンになることは今後は無いでしょう。でも、本当はあの子とキスがしたい。こわい、キスがしたい、こわい、その先がしたい。リトル・ヴァルの悩みは「ママ」とはまた違ったものに変わっていくはずです。

369話 私とあなたの夢見た “優しさ” : 自分のルーツについてセドに打ち明けるお話。そして、彼らが「友情」や「恋愛」だけだはなくさらに「目指す世界の未来」でも同じ意思を共有した日。ただのカップルのようになるのではなく、明確に、人と人とが手を取り合って生きていける社会を彼らは望んでいます。最後の最後に分かり合えたレジママとは違いますね。これがあるからこそ、この先苦難の渦に放り込まれた二人は、共に手を取り杖を抜くことが出来るのです。未来の二人は身体のパーツを少し失ってしまったみたい。その描写は親世代編で登場していますね。少なくとも「ママ」が見た時点での二人と同じ。このタイムライン通りに生きていくようです。


【おまけ】
ちらりと彼らが話したアルフレッド大王。ウィンタンチェスター=今のウィンチェスターにあったウェセックス王国の王様です。英国民からは王国統一の偉大なる大王として親しまれています。七つの小国を統合する基礎を作り上げ、当時の外敵 (現在のスウェーデン、デンマーク、ノルウェー=デーン人たち) を打ち破り、守り抜きました。デーンの彼らはキリスト教ではなく主神オーディンらを信仰し、アングリアの言語…現在のドイツ語系言語にみられるもの、を主として使用していました。本当はドイツ語話者であるリトル・ヴァルがウィンチェスターに意気揚々と向かうのも、実はアルフレッド大王の娘が、ヒロインたちと同じように剣を抜き闘う女性なのも、アルファードおじさまのウィンチェスターの屋敷が実はバラ (防衛要塞) 跡地である(だから実は凄く安全)なのも、めっっっちゃいらない設定とエピソードを作っていましたが、これ全部書いてたら永久に終わらない。ですが、せっかくリトル・ヴァルがヨーロッパで歴史ある三つの言語=独語・仏語・英語を操るキャラクターになるので、色々な国のご当地エピソードをちょこちょこ織り交ぜていきたい。ちなみに、「ママ」が特別な存在であるとヴォルデモート卿に伝えてしまっていたのもノルドの土着信仰の占い師です。そしてフランスからは子守唄と昔話が登場します。当の管理人はかつて英国に攻め入った側のルーツを持っています。近代のヨーロッパは様々なルーツの人々が結婚を通じて入り混じるので、面白いです。
2022/07/06/23:35
Category : 更新履歴(琥珀)
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F.A.L