Memento mori

メモ帳を浸して浮き出た文字を掻き混ぜる

琥珀 更新

琥珀 394話 395話 更新しました

394 : 灰色の瞳に恋をする
395 : 確かに気に食わん奴らだ


394「灰色の瞳に恋をする」
重要なことは、リトル・ヴァルは「自分が母親の最後の願いに導かれている」と自覚していること。自覚して「パパが目覚めるまでだからね」と笑って言ったにも関わらず、やっぱり母が残した「レギュラスに辿り着け」という呪いのような愛情に無意識下で囚われ続けているということ。

今回のエピソード、実はセドに恋しているリトル・ヴァルの内面に「明らかにレギュラスの面影を追い掛けている彼女の母親」の一面を紛れ込ませています。何ヶ所かあるよ。

いつかのエピソードで未来の描写として書いたことがあります。リドルは「母親が恋した男の容姿に似た男に惹かれているだけ。自分の好意ではなく母親が黒髪灰眼の男を愛していたから…」と言う。それはまさに半分は事実です。一方レギュラスはママとは反対のことを娘にアドバイスした。「自分の足で歩け」と。ママはレジーを愛しすぎるあまり娘の人生を記憶の呪いにより縛り付けているけれど、実はそんなことをしなくても母と娘を結び付けるものを父は生み出しているのです。シンプルに「歩く」だけで、実は辿り着くことが出来るのです。でもまだまだ気付きません。

395「確かに気に食わん奴らだ」
許されざる悲劇に無自覚で加担してしまったセブルスのお話。セブルスとママは「友人」だったのか?「知り合い」だったのか?「同僚」だったのか?彼らは言葉には出来ないほど脆い関係でした。それでも儚く生きたロジエール嬢とリリー、彼女らと過ごした時間は彼の中で美しい思い出です。そしてリトル・ヴァル、「どの面下げて」と思うほどには普通に人間くさい女の子です。でもいじめっ子たちが変われるきっかけになるかもしれないので彼女らがくっついてくることを許可する。こうして段々とリトル・ヴァルはスリザリンのお姫様になっていくのかもしれない。

そして、シリウスとエイブリーが仲がめちゃくちゃ悪いという設定。親世代編を振り返るとこの二人、バッチバチです。二年生の頃からエイブリーはシリウスの事が大っっ嫌いでシリウスも五年生あたりから彼女の周りを彷徨くエイブリーに無自覚でイライラして当たりが強くなってます。六年生の頃には明確にエイブリーを罵倒、クィディッチの試合中にハイタッチに見せかけて殴ってます。で、ママの失踪後は殴り合いもしてます。この二人は水と油。一歩引いたところでマルシベールが冷めた目で見ていて、最終的に美味しいところをかっさらっていく感じなのです。親世代編を振り返るとママの周りで癖の強い純血の男たちが暴れ回ってて面白い。子世代は平和です。平和過ぎるので変態S氏を出したのですが、パンチが足りない。親世代はやっぱり濃密過ぎた。マルシベールおじさんはよ脱獄してくれ〜〜こっそり愛してた女にそっくりなリトル・ヴァルを見て泣いてくれ〜〜
2022/08/10/00:22
Category : 更新履歴(琥珀)
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F.A.L