預言3 鉄と光の箱が動く時
Dune Prophecy 3話 感想
静かで美しく、泣きそうになるエピソードでした。鉄の箱は起動して__青い禁忌の光はまだ生きている。
ネタバレを含みます。
前の2話に比べると非常に落ち着いたトーンで繊細に進んだエピソードだったと思います。
トゥーラの行動・性格を見て。砂丘ヒロインの変換前デフォルト名をテューラにして良かった……!!!!!!!!
死んだ男の頭を抱いて泣く美しい女がすきなのですが(逆も好き。バッドエンドは大好物なのです)トゥーラが彼を殺して泣く姿は美しいという言葉を超えて純真無垢な女神のように感じました。アトレイデス家の男達を何十人もあの世へ送ったのに、トゥーラの心の中にある綺麗な部分はまだそのまま。だからこそ、昨夜交わった男の死体を抱いて泣く。ヴァリアが血も涙もなく人を殺せるのに対してトゥーラは常に良心と葛藤している「人らしさ」が残っていますね。
(そして、若男爵。君の母親はトゥーラということはないよね?君は既にハルコンネンとアトレイデスとのミックスということはないよね…?ポールの時点での諸大領家の姻戚関係を鑑みるに両家の結び付きはある程度確保されているけれど、その初代が今回のトゥーラとアトレイデスの彼の一夜から始まったわけでは…ないよね?)
そして、【思考機械!!!!!!】
やっぱり!!!!!
姉上の秘密をレトがポールに話すシーン、私は鉄の箱がファンの音を立てて動き出す描写を入れましたが、まさか準公式作品で同じような禁忌を犯している女たちを描いてくれるとは!しかもベネ・ゲセリットで!!!
ライラはおそらく、スパイスの影響を受けてデズモンドのようになるのかな?デズモンドもライラも、果てはポールまで「二度生まれたもの」じゃない?一度死にかけてスパイスやシャイー・フルードの力で蘇っている。デズモンドがヴァリアやベネ・ゲセリットを敵対視しているのは、その眼で彼女らが禁忌である技術を保管・流用していることを見抜いているのでは?
砂丘本編、未来の姉上とポールが子を授かる直前の会話のヴィジョンで記しましたが、思考機械で人々の遺伝子を盗み見て優秀な部分を掛け合わせたり「欠陥である」と判断して切り捨てるのは、倫理的に大きな問題を抱えています。まさにドロテアが言い放った「神の真似事」。誰しも、遺伝子の段階から他人を優劣で評価して選別する権利など持ちません。然しベネ・ゲセリットはそれを禁じられたテクノロジーで行っている。遺伝情報を盗み見て、優れた女と優れた男を掛け合わせて肉体的にも精神的にも人類を導く素質を持った「ベネ・ゲセリットが関与可能な指導者」を創りたい。そして、それこそがポールである。最終的にデズモンドの目論見は阻止されたからこそポールの時代があるのは分かりますが、思考機械の完全排除が謳われている初期のこの時代にはあちらこちらに大戦時の思考機械…「AI」が残っていて各組織が隠し持っているということが示された、すごく重要なエピソードでした。
最後に、番組への意見に関して管理人のかんそう。
このDuneProphecy、ブレードで斬り合ったり核爆弾を撃ち砂蟲に乗って敵に突っ込み父親の仇討ちをする話ではありません。それはあくまでも映画であり、ベネ・ゲセリットの視点から政治的な権力争いやクィサッツ・ハデラック計画のスタートを描く、完全なる砂丘の前日譚なわけです。修道女たちがいかにして帝国の影の支配者となったのか。まだアラキスで砂蟲ライドをする時間ではありません。それを理解しない砂丘単品の視聴者の人たち(主に公式Instagramに文句を書き込む全世界の人々)に、過激派の砂丘オタクの私は「ちゃうんや……それはあと一万年後の話やねん…」と涙を流しています。砂丘の映画が素晴らしい完成度だったことは間違いない。でもこのドラマはそこにいくまでの「スタート地点」です。みんな、ブレードを振り回して殺し合いをしなきゃ良いドラマじゃないって言うんですよね!!!!
ただ、私自身も不満点というかもう少しこうして欲しかったなというのはあります。
今回のランキヴェイル、カラダン(?)の描写はすごく良かった。それぞれの惑星の様子はもっと見たい。問題はテクノロジーです。砂丘世界にあったものがそのまま登場しているのは残念。一万年前なんだから前回も触れましたが、重力中和装置やシールドはもう少し違うものとして出てきて欲しかったなぁ。サルーサセクンドゥスがドバイみたいなのは新鮮で最高なのですが、そこにある宇宙船や時々登場するアイテムが映画版と時差を感じられないのがちょっぴり残念。思考機械との世界大戦後百数十年なら、もう少しオリジナリティを出せそうだったのに。
でも、総合的には満足です。このまま後半も神秘的な空気を保って欲しいと思います。
静かで美しく、泣きそうになるエピソードでした。鉄の箱は起動して__青い禁忌の光はまだ生きている。
ネタバレを含みます。
前の2話に比べると非常に落ち着いたトーンで繊細に進んだエピソードだったと思います。
トゥーラの行動・性格を見て。砂丘ヒロインの変換前デフォルト名をテューラにして良かった……!!!!!!!!
死んだ男の頭を抱いて泣く美しい女がすきなのですが(逆も好き。バッドエンドは大好物なのです)トゥーラが彼を殺して泣く姿は美しいという言葉を超えて純真無垢な女神のように感じました。アトレイデス家の男達を何十人もあの世へ送ったのに、トゥーラの心の中にある綺麗な部分はまだそのまま。だからこそ、昨夜交わった男の死体を抱いて泣く。ヴァリアが血も涙もなく人を殺せるのに対してトゥーラは常に良心と葛藤している「人らしさ」が残っていますね。
(そして、若男爵。君の母親はトゥーラということはないよね?君は既にハルコンネンとアトレイデスとのミックスということはないよね…?ポールの時点での諸大領家の姻戚関係を鑑みるに両家の結び付きはある程度確保されているけれど、その初代が今回のトゥーラとアトレイデスの彼の一夜から始まったわけでは…ないよね?)
そして、【思考機械!!!!!!】
やっぱり!!!!!
姉上の秘密をレトがポールに話すシーン、私は鉄の箱がファンの音を立てて動き出す描写を入れましたが、まさか準公式作品で同じような禁忌を犯している女たちを描いてくれるとは!しかもベネ・ゲセリットで!!!
ライラはおそらく、スパイスの影響を受けてデズモンドのようになるのかな?デズモンドもライラも、果てはポールまで「二度生まれたもの」じゃない?一度死にかけてスパイスやシャイー・フルードの力で蘇っている。デズモンドがヴァリアやベネ・ゲセリットを敵対視しているのは、その眼で彼女らが禁忌である技術を保管・流用していることを見抜いているのでは?
砂丘本編、未来の姉上とポールが子を授かる直前の会話のヴィジョンで記しましたが、思考機械で人々の遺伝子を盗み見て優秀な部分を掛け合わせたり「欠陥である」と判断して切り捨てるのは、倫理的に大きな問題を抱えています。まさにドロテアが言い放った「神の真似事」。誰しも、遺伝子の段階から他人を優劣で評価して選別する権利など持ちません。然しベネ・ゲセリットはそれを禁じられたテクノロジーで行っている。遺伝情報を盗み見て、優れた女と優れた男を掛け合わせて肉体的にも精神的にも人類を導く素質を持った「ベネ・ゲセリットが関与可能な指導者」を創りたい。そして、それこそがポールである。最終的にデズモンドの目論見は阻止されたからこそポールの時代があるのは分かりますが、思考機械の完全排除が謳われている初期のこの時代にはあちらこちらに大戦時の思考機械…「AI」が残っていて各組織が隠し持っているということが示された、すごく重要なエピソードでした。
最後に、番組への意見に関して管理人のかんそう。
このDuneProphecy、ブレードで斬り合ったり核爆弾を撃ち砂蟲に乗って敵に突っ込み父親の仇討ちをする話ではありません。それはあくまでも映画であり、ベネ・ゲセリットの視点から政治的な権力争いやクィサッツ・ハデラック計画のスタートを描く、完全なる砂丘の前日譚なわけです。修道女たちがいかにして帝国の影の支配者となったのか。まだアラキスで砂蟲ライドをする時間ではありません。それを理解しない砂丘単品の視聴者の人たち(主に公式Instagramに文句を書き込む全世界の人々)に、過激派の砂丘オタクの私は「ちゃうんや……それはあと一万年後の話やねん…」と涙を流しています。砂丘の映画が素晴らしい完成度だったことは間違いない。でもこのドラマはそこにいくまでの「スタート地点」です。みんな、ブレードを振り回して殺し合いをしなきゃ良いドラマじゃないって言うんですよね!!!!
ただ、私自身も不満点というかもう少しこうして欲しかったなというのはあります。
今回のランキヴェイル、カラダン(?)の描写はすごく良かった。それぞれの惑星の様子はもっと見たい。問題はテクノロジーです。砂丘世界にあったものがそのまま登場しているのは残念。一万年前なんだから前回も触れましたが、重力中和装置やシールドはもう少し違うものとして出てきて欲しかったなぁ。サルーサセクンドゥスがドバイみたいなのは新鮮で最高なのですが、そこにある宇宙船や時々登場するアイテムが映画版と時差を感じられないのがちょっぴり残念。思考機械との世界大戦後百数十年なら、もう少しオリジナリティを出せそうだったのに。
でも、総合的には満足です。このまま後半も神秘的な空気を保って欲しいと思います。
2024/12/03/15:42
Category : 更新履歴(砂丘)
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