Memento mori

メモ帳を浸して浮き出た文字を掻き混ぜる

砂丘 更新と心の叫び

DUNE 1話 追加しました
父の過去、娘の命、息子の愛
以下、今回のお話について。読んでからClick推奨




遂に語られた姉上の秘密。このお話を計画する段階で、姉上は誰もが一度は憧れるような傾国の美女にしようと思っていました。でもその美貌が自然のものではなかったら?まさに人の聖域を犯す禁忌で生まれた存在なら?それが姉上がカラダンの城の奥で下界との関わりを持たずに大切に育てたられてきた理由としました。

DUNEの長い長い壮大な世界観の根幹、かなり未来なのにテクノロジーが発展していない。発展させてはならない、という大原則。社会システムの核となる「思考機械を作ろうとすることすら悪」という法に真っ向から反旗を翻した、生きることすら認められていない生命。それが姉上です。

おまけに、心を病んでしまった母親のせいで姉上は無自覚セクサロイドのような振る舞いをするようになってしまいました。レトはジェシカしか愛さない。先代公は死んだ。ならば次は…………?ポールと剣を合わせ、その時に流れる汗の仄かな香りもその表情も、掛ける言葉も 全てが思考機械が正確に導き出した破滅への誘惑だったわけです。ポールの性の目覚めが訪れてから、姉上の事しか考えられなくなっていくのはその証でした。排卵がなく月経周期が滅茶苦茶なのも肉体を思考機械が管理しているから。一線を越えた瞬間、どうなるかは皆さんもうお気付きのはず。

ダンカンも実は正解をぼんやり実感していましたね。言葉は麻薬、作り物みたいな女、思考機械のように完璧………然し彼は昔から接していた「ちびっ子プリンセス」の愛らしさを優先することで彼女の無意識の誘惑に打ち勝っています。これは間違いなく愛です。

ポールが姉上に依存し独占しようとするのは、姉上がそんなポールを受け入れるのは 果たして「愛」なのか?それとも忌々しき思考機械としてのプログラムなのか?

レトのストレスは限界値に達しているのに、そろそろ皇帝と男爵も動き始めます。悲劇に飲み込まれていくアトレイデス家。離れ離れにならずに生きていくことは出来るのでしょうか?
2022/04/17/11:51
Category : 更新履歴(砂丘)
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F.A.L