▽ 苦悩を打破せよ!

レベル:★★★★★☆☆☆☆☆
記入者:モーント
「例の堕天使から手紙を預かっています」


リーフ「何でジャンバールに来たんだ?」
シエテ「生徒会から連絡がありまして」
フローラ「役員もめんどくさいわね」
ライナルト「依頼か?」
シエテ「そうですね。とりあえず掲示板を…」


モーント「苦悩を打破せよ! だね。この前君たちが会った堕天使の人から、また手紙を預かったんだ」
シエテ「今度は何ですかね……?」

シエテはモーントから手紙を受け取り、開封した

リーフ「見ていい?」
シエテ「お好きに」


『皆さんへ
オロストンネルで待っています

シルト』

シエテ「オロストンネルですか…」
モーント「それともう一つ。ケシェット先輩が君たちに話があるみたい。校庭に来てほしいって言ってたよ」
シエテ「話? 改まって何でしょう。久しく会いますね」
フローラ「ワカメがシャキッとしてるといいけどね」

リーフ「ワカメ先輩!!!」
ライナルト「元気になったのか!?会いに行こう!!」
リンアイ「結構時間経ったな。どうしたんだろ」



《校庭》
ライナルトたちは校庭にやってきた
そこにはケシェットが待っていた

ケシェット「……皆。久しぶりだね」
シエテ「あれ、先輩。瞳、そんな色でしたっけ…?」
ケシェット「色々考えて、やっぱり言うべきだって結論に至ったんだ。俺は……光御だ」
フローラ「光御…!?」


〜 光御(みご) 〜
色違いのポケモンたちのこと。光御は遺伝子の突然変異で、4000人に一人という確率で生まれてくる。異種婚になると確率が上がるという。
光御は周囲から迫害されがちで、彼らは普段その事実を隠しながら生活していることが多い。



ライナルト「…光御……」
リーフ「えと……」


ケシェット「些細なことかもしれないけど、俺にとっては大事なことで、皆と別れてからこのことでずっと悩んでいたんだ。隠していたら、前には進めないって。思い悩んで本当に堕天使になってしまったらダメだって。抜けた理由は他にもあるけど、この事実が一番大きいかな」
フローラ「…………どう思うのよ」
シエテ「……別に僕は何も…差別は良くないと言われて育ったんで……先輩がそうやって自分のことを明かしてくれたのは、いいことだと思います」
リンアイ「あたしも。あんたたちは?」

ライナルト「俺は気にしない。ほら、ゼーロイバーも光御だし。色んな人がいるんだよ」
リーフ「オレ、よくわかんないけど、光御ってダメなのか?」
シエテ「ヒトというものは醜いことに、他と違うものを差別しがちです。先輩みたいに、光御はその事実を隠していることが多いんだそうです。…モーントみたいに気にしていない人もいますが」
リーフ「…ワカメ先輩。オレ、その目の色好きだぞ!キレイな緑じゃないか!な、気にすることないと思うぞ!」
ライナルト「俺たちは気にしてないから大丈夫だ!」


ケシェット「そうか…………うん、いい人たちに出会えたな。
シルトに会いに行くんだろう? 俺も連れて行ってほしい。きっと向こうもそれを期待してるだろうから」
シエテ「そうですね。一緒に行きましょう」
フローラ「…………」


《オロストンネル『堕ちた天の蝶』》
フローラ「…シルトだわ」
リーフ「お久しぶりで〜〜す!!」


シルト「…………待っていましたよ、皆さん。そして…絶対に来ると思っていました。そういえばお名前をお伺いしてませんでしたね」
ケシェット「………ケシェット。ジャンバール学窓3年、堕天使学科に所属する生徒だ」
シルト「以前より、ずいぶんとスッキリされましたね?仲間もご一緒みたいですので、いい答えが出せたようで何よりです。これからの若者は先にあるものに希望を持って、前を見て歩かなければなりませんから」

リンアイ「答え、まだ聞いてないんだけどな」
シエテ「ですが、僕たちと会ってくれたという点では、随分と進歩だと思います」
ライナルト「光御であることを明かしてくれたのも大きいと思うぞ」


シルト「さて、貴方たちをここに呼んだのはいくつか理由があります。せっかくですので少し話をさせてください。
僕はかつて世界を旅した冒険者でした。事はかなり大げさに伝わっているみたいで、歌い手シュピラーなんて呼ばれているようです」
ケシェット「歌い手、シュピラー…って、あの! 300年前に活躍したっていう冒険者!?」

リーフ「え、ご本人様!?!?」
ライナルト「え、ええ?!!」
フローラ「ま、まさか…そうよね、セレスティアは長生きだもの。本人でもおかしくないわ…」


シルト「そうですね。僕自身、大きなことはしていないのですが。むしろ堕天したがゆえに悪い噂ばかりが広まっているものと思っていました。この伝わり方は喜んで然るべきなのでしょうか。それとも、これ以上堕ちるなという僕への戒め? ……まあ、今考えても仕方がないですね」
ケシェット「…ますますアンタが堕天した理由がわからないな…」
シルト「ふふふ。色々あるのですよ。ただ、僕に分かるのは、貴方はやはり堕ちるべきものではないということです。
それともう一つ──」

シルトは片腕を宙に掲げた。
その次の瞬間、ライナルトたちのすぐ側に魔法弾が落ちてきた

リーフ「どわああ!???!!!」
シエテ「!? 突然何ですか!?」


ケシェット「っ!?」
シルト「武器を取りなさい。今の貴方に僕を倒せるかの試練です。これを打破し、先にあるものを見るんです。僕に見せてください。貴方たちの力を!」


リンアイ「戦う気だ!」
ライナルト「シルトさん…!ここで、300年前の冒険者本人と手合わせとは…!」
フローラ「怖気づいちゃダメ!突破してやるわ!」


▼ENEMY▼
シルト Lv23×1


<戦闘勝利>
ライナルト「ふうッ…ふうッ……どうだ!」

シルト「ふふふ、いいですね。貴方たちの力を認めましょう。強い絆を感じました。これから先は大丈夫そうですね」
フローラ「アンタって、光御であるかそうじゃないかは気にしないの?」
シルト「僕は気にしないですよ。光御より厄介なのは僕のような本物の堕天使です。彼が堕ちてしまったら、それこそ一番厄介な存在になります。そうならないためにも、僕から一言挟んだのです」
リンアイ「それこそワカメが萎びるぐらい悩んだみたいだけどね」
ケシェット「髪の毛の話はいいよ」
シルト「ふふ、仲がよろしいことで。ああ、よければこれを。僕からの祝いの品です」

命を刈る鎌をもらった!

シエテ「命を刈る鎌って………………」
リーフ「こわ……こっわ…………」


シルト「貴方たちの旅路に、幸運があることを願っています。それでは」

ライナルト「あ、行っちゃった………シルトさん…強かったな。あれが、俺のご先祖さんと一緒に戦った人の、強さなのか…」
リーフ「戦ってもめちゃめちゃ余裕そうじゃね〜か〜〜〜〜オレもあんな強くなりてえなぁ〜〜」


ケシェット「……そんなわけだ、皆。また一緒に旅をさせてくれないか。もう弱気になったりしないよ。言っただろ、戻ってくるって。君の言うとおり、ワカメはコシを強くしてきたから」
フローラ「もーー!! どこまでも身勝手なのねこのワカメは!! いいわよ! ついて来なさいよ!! それ以上ワカメが萎びられても困るだけだから!! でも聞きなさい! 私は光御はキライよ! だけどアンタが光御だろうが私には関係ないんだから!! 何でもいいわよ!!」
ケシェット「ありがとう。なるべく君の癪に障らないようにするよ、お嬢さん」
フローラ「こ、の………………」
リンアイ「……わかりやすいツンデレだよね」
シエテ「そうですね。僕らも行きましょうか」

ライナルト「…おかえり、ケシェット!」

ケシェットが再加入しました!
苦悩を打破せよ!を完了しました!


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