▽ 過保護な姉
レベル:★★★★☆☆☆☆☆☆
記入者:セパレート
「姉ちゃんを説得するために協力してくれ」
ケシェット「ジャンバール学窓、久しぶり」
リーフ「女の子が学校にいない感覚ってどんなもんなの?」
シエテ「いえ、特に変だとは思いませんよ。ですが将来的に心配になりますね。伴侶が出来るのかどうか…」
リンアイ「それは気にする必要ないんじゃないかな」
モーント「
過保護な姉、だね。セパレートからの依頼。……セパレート、お姉さんいるの?」
シエテ「よく似てらっしゃったので双子みたいですよ。パルファン女学院に通っています」
モーント「そうなんだ。過保護気味なのかな。お姉さんについてちょっと困ってたみたいだから、よかったら力になってあげてほしいな」
シエテ「わかりました。何を言われるんですかね…」
リーフ「双子かぁ」
ライナルト「前に見たときはお互い心配し合ってたから仲良しなのかな」
リンアイ「兄弟仲は良いほうがいいよね」
フローラ「…そうかしら」
リーフ「ど、どうしたのフローラちゃん」
《学生寮》
セパレート「…よお。また世話になるな。色々大変なのにすまねぇな」
シエテ「今日はどうしたんですか?」
セパレート「この前、姉ちゃんが俺を怒りにきただろ?俺としては姉ちゃんの身もまあ心配でな。姉ちゃんだって冒険者見習いなんだ。俺を怒る前に自分のことを守ってほしいって思ってる」
フローラ「お互いにブラコンでシスコンなの?」
セパレート「そうじゃねぇよ」
ライナルト「なるほどなるほど。オルタードは心配の度がすぎるんだな、きっと」
リンアイ「昔から心配されながら生きてきたのかな」
シエテ「肩身狭そうですね」
セパレート「で、姉ちゃんを説得しにパルファンに行きたいんだが……正直、俺にはまだパルファンに行けるほどの実力がない。だけどここでお前らに付き添ってもらうと説得力がなくなるって思ってんだ。どうしたらいいと思う?」
リンアイ「殴る蹴るの喧嘩したら早いんじゃない?それでオルタードに勝てばいいんだよ」
セパレート「物騒だな!?」
シエテ「認めてもらいたければ自力でパルファンまで行くか、オルタードさんに勝つかのどちらかでしょうね。どうされますか?」
ケシェット「選択肢が究極だな。どうするんだろ」
リーフ「此処からパルファンってまあ遠いからな…ルートは2通りあるけど、どっちも初心者向けじゃない…なんてトコに建ってんのこの学校…」
ライナルト「それはドバル校長に失礼じゃないかな…」
セパレート「…………仕方ねぇ。ここは腹くくって……姉ちゃんと戦う!! 一緒にパルファンまでついてきてくれ!」
リンアイ「結局そっちなんだ」
フローラ「潔いわね。せっかくだから応援してあげましょ」
ライナルト「おう」
リーフ「え、フローラちゃん?今日やけに優しくない?ホントどうしたの?」
フローラ「うっさいわね!消し炭にされたい!?」
リーフ「遠慮します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
《パルファン女学院》
ライナルトたちはパルファン女学院に到着した
セパレート「着いたな……あー、なんかスッゲェ踏み込んじゃいけない気がする……悪いが、姉ちゃんを探してきてくれねぇか?」
ケシェット「それは俺も思う」
ライナルト「仕方ないな…学生寮でいいのかな」
リンアイ「そうだろうね」
《学生寮》
オルタード「あっ! ……えっと…」
フローラ「大丈夫よ、素でいいわ」
オルタード「そ、そう…? どうしたの?」
リンアイ「セパレートが来てる。会いに行ってあげて」
オルタード「……セパレート…わかった。行く」
シエテ「…見ました?凄く険しい表情でしたよ」
ケシェット「うん。お前何で来たんだよって言いたげな顔だったね」
リーフ「そんでここから決闘を申し込むんだろ?勝てるのかな…」
ライナルト「さあ…………」
《校庭》
ライナルトたちはオルタードを連れて校庭へやってきた。
それを見たセパレートが歩み寄ってきた
セパレート「…姉ちゃん」
オルタード「何よ…」
セパレート「決闘を申し込む!」
オルタード「は!?」
セパレート「俺は姉ちゃんに匿ってもらうほど弱くない。だから今ここで俺の力を見てくれ。俺が勝ったら、俺の言い分を認めてほしいし……姉ちゃんが勝ったら、姉ちゃんの言うとおり俺は未熟でへっぽこだ。それを知るためにも、俺と戦ってくれ!」
ライナルト「(おっ、言った!)」
シエテ「(こういうところはかなりストレートなんだな)」
リーフ「(いいじゃん!頼むオルタードちゃん!弟を認めてやってくれ!)」
オルタード「……。わかったわよ、その心意気だけで十分。別に戦わなくったってあんたが強いことわかってるもの」
セパレート「……へ?」
ケシェット「ありゃ?」
オルタード「自分の力を過信してないかだけが心配だったの。迷宮は危ないところ。熟練者だって命を落とすことだってあるのに、私たちヒヨッコがむやみやたらに出ていったら危ないじゃない。あんたが頑張って迷宮に出て修行してるのは知ってる。だけどあんな無茶はもうしないでね」
セパレート「姉ちゃん…」
フローラ「まあ、1年生なのになんて達観してるのかしら。そこの2人とは大違いね」
ライナルト「えっ、ちょっと待って」
リーフ「そんな!?フローラちゃん!オレたちのことも認めて!!」
シエテ「ここで喧嘩しないでください。2人の話はまだ終わってませんよ」
オルタード「にしてもわざわざこっちまで来るなんて…ハッ、もしかして、女の子目当て……!? そうよね!?あんた昔からそういうところあるもん!」
セパレート「ちげぇよ姉ちゃん!! 俺は純粋に姉ちゃんと決闘がしたかっただけだ!! 女の子目当てだったらコイツらについてきてもらってねぇよ!!」
オルタード「校門通ってる時点でアウトよ! この変態ーーッ!」
セパレート「いってぇ!! チクショー! これは男女差別だーー!!」
リンアイ「…なんでそうなった」
ライナルト「殴り合いの喧嘩が始まった…これは止めに入ったら逆に殴られるやつかな」
ケシェット「そうだろうね。まあ、これで決闘ってことでいいんじゃないか?」
フローラ「……気が済むまでやらせてあげましょ」
シエテ「そうですね…彼ならどうにかしてジャンバールまで帰れるでしょう」
ライナルトたちはパルファン女学院を後にした。
後日聞いた話では、セパレートはパルファンの生徒たちに取り押さえられたそうだ……。
過保護な姉を完了しました!