▽ 生徒会長の使命

レベル:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
記入者:ノウェム
「誰か聞いてくれる人はいないか?」


モーント「生徒会長の使命。ノウェム…あれから生徒会室にも行かせてもらえないぐらい堅い見張りをつけられてて、さすがにちょっと可哀想だと思うんだけど……」
シエテ「あれぐらいしないと彼も反省しないと思います。…するんですかね?」
モーント「さあね…」

フローラ「詳細が一切書かれていないわね。どんな依頼?」
リーフ「学生寮脱出作戦」
ケシェット「コソ泥の考えか」


モーント「何を頼むのかは知らないけど、ノウェムは学生寮にいるからね。この依頼で解決することだといいけど……」
シエテ「そうですね」


《学生寮》
ライナルト「………寮の入り口でバレル先生にすごく睨まれた…来ちゃいけなかったのかな………」

ノウェム「……お前たちに頼るのも何だか癪だが、この際仕方ない。見てのとおりほぼ監禁だ。教師たちが代わる代わる来て何か出来たものじゃない。トイレに行くのも教師同伴だ」
シエテ「完ッ全に自業自得だと思うんですが? 貴方が会長から降ろされていないのも校長の情けですよ。これが他校ならどうなっているかわかりませんからね?」

リーフ「罪人じゃん……可哀想に…これ指示したの、校長だよな…?」
リンアイ「結構残酷なことするな、校長」


ノウェム「お前もよく言うようになったな。だが今の生徒会の中では生徒への采配が的確に出来るのも僕だけだろう。そうでなければ生徒会長は務まらないからな」
シエテ「確かに的確ですが、貴方の采配で離れていった生徒たちがいるのも忘れてはダメですよ! だいたい新入生をリンチするなんてどんな生徒会なんですか!?」
ノウェム「あれは生徒会に伝わる洗礼だ!」
シエテ「そんな洗礼知りません!!」
ノウェム「そうだろうな! 生徒会長にしかその意味を伝えられていない! お前は知らなくて当然だ!」

ケシェット「ちょっと!なんで喧嘩になる!?」
フローラ「やめなさい!みっともないわよ!」
リンアイ「全然話聞かない」
ライナルト「シエテ!!ノウェム会長!!ストップ!!ストーーーーップ!!!」


声「何をやってるお前らぁ!!」

ノウェム「ゲッ! バレル先生!」
バレル「またかノウェム、お前…いい加減にしろよ……ジャンバールの名誉を傷付けるなら、他の誰が許しても俺が許さん!」
シエテ「ちょ、ちょっと先生! 僕ならともかく先生が殴ったら無事では──」

リーフ「あああああああ!!!おやめください先生!!!!生徒を殴ってはいけまsウボアッ!!?!???!?」
ライナルト「リーフ!?!?」
リーフ「うわああああああ!!!!!いってぇ!!!!絶対折れた!!!!!あばらどころか腕まで持ってかれた!!!酷いです先生!!!!」
フローラ「ちょっと見せてみなさい騒がないのよ!!」
リンアイ「これはダメだ、先生を止めな――」

\ドォン!!!!!!!/

ケシェット「!!?」
フローラ「地震!?」
リーフ「ええええええこの場に及んで地震かよおおおおお!!!!俺死にたくないよおおお!!!?!?」
リンアイ「落ち着け、すぐ収まったから」
ライナルト「向こうに誰かいる!」


ドバル「…………。もういい。バレル。その手、放して」

ドバルは寮の柱に拳をぶつけていた
柱はめり込んでいる

バレル「校長。しかし」
ドバル「放せと言ってる」
バレル「……申し訳ございません」

フローラ「先生はすんなり手を放したけど、ちょっと情報が多すぎてよくわからないわ…説明して」
ケシェット「地震かと思いきや、どうやら拳をぶつけたときの振動で寮が揺れたらしい。あの柱、かなり大事な柱なんだけど」
リンアイ「あんな太いのをめり込ませたの?それも片手で?すごい力だ」
ライナルト「落ち着いてるけど、かなり怒ってるように見える…これ以上刺激するとまた怒鳴られるぞ…」
リーフ「それより殴られたところが痛いです助けて」


ドバル「……続けて」
シエテ「えっ?」
ドバル「ノウェム、話、聞きたい」

ライナルト「え?いいんですか?」

ノウェム「……この学校には歴史の深い伝統がある。それを守ることが生徒会長……すなわち、生徒のトップに立つ者の使命だ。
伝統を穢す者は学校に置いておけない。ジャンバールの歴史はこの地区の歴史。伝統を守るために、ここで学ぶ生徒を選定する。今までそうであったように、会長が選ぶんだ。生徒主体の学校…生徒が選び、生徒が伝統を守る。僕はジャンバールの生徒としての誇りを持って、今までのおこないをしてきたまでだ」
シエテ「…貴方の思いはわかりましたが、極端なんです、貴方は。おそらくそれは生徒会役員、全員が思っていることです。伝統の守り方はいくらでもあると思います。僕だって、伝統を守りたくて生徒会にいるんですよ。もう少しやり方を改めてくださればついて行きます」
ノウェム「……全く。そうやって悪態をつけるようになったのも、旅をして成長したからか? やれやれ、お前もジャンバールの誇りだよ。次の生徒会長はお前か?」
シエテ「嫌ですよ。もっと適役がいるでしょう」

ライナルト「新入生をリンチするのが伝統を守るやり方…?」
リンアイ「シエテが生徒会長になったら大変なことになりそうだ」
ケシェット「見てみたいかもしれない」
フローラ「えっ」


バレル「……校長。どうします?」
ドバル「うん。…うん」

ドバルは拳をぶつけた柱をひと撫でして去っていった。
どこからともなく生えてきた植物で、柱は補強された

フローラ「え、あれでいいの?大事な柱じゃないの?」
ライナルト「凄く丈夫な植物なんじゃないか?」
ケシェット「そうだね。校長は植物を操ったり、生やしたりできる。おそらく、ちょっとやそっとじゃ壊れないものだよ」
リンアイ「なるほど」


バレル「ノウェム。校長先生からのお許しが出た。外を出歩いてもいい、とな」
ノウェム「! 本当ですか!?」
バレル「だがな、次に校則を破ろうものなら俺が許さねぇからな。お前は生徒会長だ。自分の立場を考えて行動しろ。わかったな?」
ノウェム「勿論です」
バレル「よし。落ち着いたら職員室に来い。反省文を書かせる。それが書けたらお前は自由の身だ。忘れずに来いよ」

ライナルト「え、校長、何も言わなかったけど、どうやって通じた…?」
フローラ「さあ……」
リンアイ「『うん』とその背中でものを語ったね。口下手なのが伝わってくる」
ケシェット「あまりとやかく言わないであげてほしいな…」


バレルはドバルの後を追うように去っていった

シエテ「反省文は書かされるんですね……。ともあれノウェム。これまでの行動を反省した上で、ジャンバールを守っていただけますか?」
ノウェム「ああ、約束しよう。お前も、くれぐれもジャンバールの名に泥を塗るなよ?」
シエテ「それ出発のときも言われました」

シエテとノウェムは握手を交わした。
ライナルトたちは報酬としてアスカロンをもらった!

ライナルト「よくわからないけど、これで依頼が済んだならいいや!」
リンアイ「リーフが静かだね」
リーフ「騒ぐと痛いから我慢してる………めちゃくちゃ痛い…」
フローラ「ああ〜……あばらは逝ってるけど腕は大丈夫ね。安静にしてなさい」
リーフ「痛いんですけど!!!!!!!どうにかして!!!!!!」
シエテ「静かにしてください。折れた本数増やしたいんですか?」
リーフ「嫌です」


生徒会長の使命を完了しました!


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