▽ スピカからのお願い
レベル:★★★★☆☆☆☆☆☆
記入者:スピカ
「あるどうぐをあつめてくるおねがいだよ!」
ライナルト「おはよう」
フローラ「あら、お寝坊さん。珍しいわね、どうしたの?」
ライナルト「カラヴィヤスについて調べてたら深夜になってて……」
ケシェット「おや。熱心なのはいいけど体壊しちゃダメだよ?」
リーフ「依頼だ〜!」
ユガ「
スピカからのお願い。……一体何をお願いするのかしら。何を必要としてるの……? スピカとは長い付き合いなのだけど、未だにわからないところが多いのですわ。…ところで皆さん、スピカは男であること、ご存知です?」
『え、マジ!?』
『知ってましたよ』
『え、マジ!?』
シエテ「え、…えっ?」
リーフ「オレもわかんなかった……」
ユガ「ですわよね。わたくしも最初見たときはボーイッシュな女の子かと思いましたわ……」
『知ってましたよ』
ケシェット「うん。持ち物を見てると男の子だねって感じだよ」
リンアイ「あたしも何となくわかった」
ユガ「あら、人を見る目が鋭いようですわ……わたくしは解らなかったのに…」
ユガ「ともかく、スピカは碧玉寮にいるはずですわよ。何かに悩んでるようなら、力になってあげて」
リーフ「スピカちゃんがスピカくんだったとは……」
ライナルト「俺もちょっとショックだな…」
フローラ「なに心に傷を負ってるのよ」
《碧玉寮》
スピカ「やっ! みんな、きてくれてありがとう! きょうのいらいなんだけどね。
化粧水、
誰かの香水、
メイク道具をもってきてほしいんだ! この3せっとだよ! 1つでもかかしちゃだめだからね!」
リンアイ「もろ化粧品じゃん」
シエテ「……それを使ってどうするつもりなんでしょう…まさか……」
スピカ「……あ、そのかお。しらけたおめめ! だいじょうぶ、やましいことにはつかわないよ! よろしくね!」
ケシェット「あの子は純粋そうだから、やましいことには使わないだろうけど。どうするんだろうね」
フローラ「髪の毛も長いし、服装も女の子っぽいし。本気で女になるつもりなのかしら」
リンアイ「その理由は?」
ライナルト「結構デリケートな内容かもしれないぞ……」
<化粧水、誰かの香水、メイク道具を手に入れて碧玉寮>
スピカ「あつまったんだね! やったー! でもぼく、めいくのやりかたわかんないや! だれかにおしえてもらわなきゃ……あっ! そういうのはシュロスせんせいがいいかな! さっそく保健室にいくぞー!」
スピカは走って行った
リーフ「いっちゃった!行動早いな!」
ケシェット「どうやらメイクするつもりらしい。ちょっと気になるな」
リンアイ「…保健室、行ってみる?」
《保健室》
ライナルトたちが保健室に入ろうとすると、先に扉が開いた
スピカ「じゃーん! どう? シュロスせんせいにおしえてもらいながらめいくしてみたよー! にあう?」
綺麗に化粧されたスピカが出てきた
シエテ「……えっ」
リーフ「は???????なに????????????可愛すぎない?????????????????????????え??ホントにスピカ先輩????????????????????????????????????????」
リンアイ「"?"多すぎて邪魔。絞める」
リーフ「」
ライナルト「いや……可愛いな…」
ケシェット「いいね。似合ってるよ」
フローラ「ここの男どもはホントどうしたの?頭大丈夫かしら?」
シュロス「ふふふ、貴方たち。初めてメイクしたわりには上手く出来てると思わない? 才能があるんじゃないかしら」
スピカ「ほんとに? やったー! じゃあぼくはこれでがくえんをあるいてくるね! いってきまーーす!」
ライナルト「学園を歩く!?先輩!そんなことしたら全ての男子生徒が釘付けに!!!!」
リンアイ「コイツも絞めるか」
ライナルト「すみませんでした。でも可愛いんです……」
シエテ「……才能、ありますね。…あれ、シュロス先生。そんなため息ついて、どうしたんです?」
シュロス「……スピカくん。本当にアレでいいのかしら。実はああやって女装にこだわるのは、理由があるんですって」
ケシェット「やっぱりワケありか。どんな…?」
シュロス「スピカくんには双子の妹さんがいたの。けど妹さんは幼い頃に事故で亡くなってしまった。可哀想なことに、妹さんの方が両親に可愛がられてたらしいわ。だから食事も喉を通らないし、家のことも放置するようになったんですって。あるとき、自分が妹さんみたいになれば両親は元気になるんじゃないかって、妹さんの服を着始めたのがきっかけなの」
フローラ「あら…比べられてたのね」
リンアイ「クラッズは男女で体の大きさが変わらない…幼い双子ならほとんど同じか」
ライナルト「比べられてどう思ってたのかな…それでも両親を元気づけようとするのが健気だな……」
シュロス「次第に両親はスピカくんのことを妹さんだと思うようになって、女の子のように育てられた。それで今のスピカくんがいるみたい。でも心のどこかでは自分は男の子だっていう自覚はあるのよ。たくさん悩んだけど、最終的には両親が元気だったらそれでいいって結論に至ったみたい。本人は元気そうだし、彼がそのままでいいって言うなら放っておいても問題ないとは思うわ。余計に心配するのもあんまり良くなさそうよ。
……私が話したこと、他の生徒には内緒ね。勿論本人にもよ。引き留めてごめんなさいね。貴方たちも何か悩みがあるなら、いつでも来てね」
ケシェット「両親に振り向いて欲しい一心だったのかも。でも、両親の目にはスピカではなく、彼の妹が映ってるんだろうね」
シエテ「あまりにも可哀想……ですが、育児放棄で死ぬよりはマシなのかもしれませんね」
フローラ「…ふん。本人が元気ならいいじゃない。その妹だって、兄がこんなことになってるとは知らないわよ」
リンアイ「フローラ。あんたって、家族の話になるとやけに冷めるよね」
フローラ「ほっといてよ!家族なんて、家族なんて!!」
ケシェット「あっ!?どこ行くんだ!?」
ライナルト「…これはフローラにも何かあるぞ」
シエテ「今はそっとしときましょう」
──後日
グラウンドを歩いていると、スピカが駆け寄ってきた
シエテ「どうしたんですか?」
リーフ「今日は化粧してないのか〜………………」
ケシェット「そんな残念がらないで」
スピカ「あーー! いたいた! このまえのおれい、わすれてたよ! はいこれどうぞ!」
命の水をもらった!
スピカ「けしょうひんたちはしょうもうひんだから、いくつあってもたりないものなんだ。だからまたみつけたらもってきてね! えへ! よろしく!」
ライナルト「先輩のためになるなら頑張って集めてこよう」
リンアイ「報酬もおいしいし」
フローラ「報酬目当てなのやめなさい」
スピカからのお願いを完了しました!
【リピート時】
スピカ「やっほー! どうしたの? あ! けしょうひんもってきてくれたんだ! ありがとう〜! はいこれおれい!」
命の水をもらった!
スピカ「えへへ。これでまたひとつちかづいたね! そのうちぼくのかんぺきなすがたをみせてあげるから、たのしみにしててね!」