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それから一ヶ月…
計5回…広斗と会っている
誰にもバレずに
俺と広斗の奇妙な関係が続いていた
ガチャン…
「…一八」
「、ひろ、っん…」
毎週土曜日
時間は決まってないが大概は夜…
裏口からアイツはひっそりやってくる
出会い頭にドアに体を押し付けられ
熱く湿ったキスをされるのが常だ
「ん…っ、はぁ…っ」
「、…エロい顔すんな」
「そ、そんな…してへん…っ」
「…早く一八食いてぇけど…先、飯食うぞ」
特別腹が減ってる訳ではお互いにない
ただセックスをする為に
やる事を全部終わらせるんや
飯もその作業の内の一つでしかない
飯はいつも賞味期限が切れた弁当やおにぎり…でも広斗は何も言わず食べる。けど、たまに端にやる野菜を見ると、コイツ野菜嫌いなんかなって笑いそうになった
「…ほら、食ったぞ」
「ん…」
「どれからすんだ…?」
「…アレ」
やらんくていいと言っても
やってくれる点検作業
この点検作業はたったの数回大分覚えて…
あっという間に終わってしまう
そして…その後は…
「、一八…っ」
「あ…っ、ひ、広斗…っ」
広斗が満足するまで…抱かれる
「ひ、っ!広斗っ、も、もう…っ!」
「、イケよ…っ」
「あ、だめ、あ、出る…っ!」
「…、く…!」
全身がビクビクする…
あ、あかん…っ、い、意識が…っ
「はぁ…っ…っ、」
「、一八…まだ寝んな」
「っ…あ…、ちょ…まっ、ん!」
失いかけた意識を
貫かれる感覚で取り戻し
また快感が襲ってきた
「、ちゃんと掴まってろ…っ、」
腕を引っ張られ首に回される
奥に更に入ってギュッと思わず
掴んでも気にしないで律動を開始した
「は…っ!んぅ…あっ、ひ、ろと…っ、広斗…っ!」
「一八…っ、くっ」
意識が飛んでも起こされるが
「…っ、一八」
何度も呼ぶ声が切なくて
「はぁ…っ、ひ、広斗…っ」
その抱き抱える手が温かくて
鼓動する心臓が強くて
ふと見せる切なげな瞳を見てしまうと
何でも許してしまう自分がいた
「…一八」
「…、」
終われば風呂入って…共に眠る
「…あぁ…、朝には戻る」
「…」
たまに寝たふりをして聞く
電話での雅貴との会話のやりとり
何の話をしてるか分からない
知りたい…けど
俺と広斗の間には
見えない薄い壁があった
入ってはいけないと
そう言われてるような感覚になる
でも…この壁がもし無かったら
俺は…もう山王に帰れない気がした
でも…もっと広斗を知りたい
この気持ちは…っ、いや、違う…
これは違う…俺が好きなのはコブラや
コブラのはず…そうやろ?…俺っ
「…一八」
寝てると思ってる広斗は携帯を置くと
俺を起こさないように抱きしめる
優しく…愛おしそうに名前を呼ぶ…
その度に泣きそうになるくらい胸が痛い
認めたくない…これは違う…
俺が好きなのは…
好きな、のは…
思い浮かんでしまった人物が
2人も出てきてしまって
もう訳わかんなくなった
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