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キスされてる…
あの臣ちゃんに…キス…っ



「ん!」


ふいに臣ちゃんの舌が唇を舐めてきた。酒の匂いを漂わして、それに驚いて僅かに口を開けたのがいけなかった。ぬるりとした感触、少しざらついてて唾液の小さな音が聞こえて


「んぅっ、お、んんっ、おみ…っ!」


ヤバい…気持ちえぇ、ってか、うまい…。女の子とキスする時こんな風にキスするんや…。あかん、流される…頭が、ぼーっとしてきた


上手すぎるキスに翻弄されつい目を閉じた途端に脇に伝わる感触…


「ん!」


手が、入ってきた…っ!さすがにまずい…っ、暴れると両手を掴まれた。支えの手がないためそのままダイブ…体の距離が0センチになった。キスは止まらない…頬にキスされ…首にも熱く湿った唇を押し当ててきた


「っ、うっ…っく!」


ぞわりとする感覚に反抗する力など無かった。くるりと体を反転させられていつの間にか俺が下になって臣ちゃんが上に乗っかっていた。臣ちゃんの目が据わっている…俺を全く見ていない、その目に恐怖を感じた

俺が動かなくなったのをいいことに手を頭の上に持ってかれた。臣ちゃんの左手が俺の両手を拘束する。反対の手は脇腹や腹をなぞり、口内を荒らしてきた



あかん、臣ちゃん…っ
俺は元カノじゃない…っ
お前男にキスなんてできないんじゃないのかよ
何で俺にするんや


俺…お前が好きなんだ



諦めてる恋なのに…なんでお前は俺を掻き乱してくるんや。頼むから止めてくれ、俺はお前との関係は今までのでいいんだから。


これ以上はいらん…止めてくれ…っ!





「…ん、んぅ…」



しばらくして気持ちよくなってなのか…
キスしながら臣ちゃんは途端に俺に倒れ込む


「、臣ちゃん…?」


そのままピクリとも動かなくなった
え?臣ちゃん…?


「…スー、…スー」

「ね、寝たんかいっ!!」


ホッとしたのか落ち込んだのか分かんない
ぐちゃぐちゃな感情にさせられて
一気に恥ずかしくなった

重い体を押し退けて一定の距離を取る

大きく乱れる呼吸
残る肌に触れられた感触


「あかん…」


咄嗟に俺は臣ちゃんのジャケットを
脱がして腹にかけてやり俺は家から飛び出した





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