不穏な影

とある場所で‥‥

地下のような一室で密会をしている男たちがいた‥‥

「今年は巳の年で丁度1000年が経つ‥‥そろそろ頃合だと思うが情報は手に入ったのか?」
「はぃ、勿論です島はついに発見することができました‥‥

東の海の小さな孤島に位置しています。
それに朗報も、「例の子供」が現れたとのことです」

その情報を聞きつけて、サングラスをかけた男はニヤリと口角を上げ怪しく笑った

「そうか、ならばぜひとも手に入れたいものだな‥‥その「死の秘宝」とやらを」
「でも‥‥本当に存在するのですか?
今まで誰もそれを目撃したことはないのでしょう?デマというかのせいも‥‥

“ジョーカー”ともあろうお方がこんな根も葉もないうわさに‥‥うぐ‥‥!!」

何かを言いかけたところで最後まで言えず突然息が苦しくなり顔が青ざめた男は両腕を自分の首元に抑えて苦しさからもがこうとし抵抗するが少しずつだが強まるばかりだ
この原因を作ったのは男に「ジョーカー」と呼ばれていたこのサングラスの男である

男は「フッフッフ」と低く笑い指を食いっと動かし男に失言だというように説教を始めた


ジョーカー「噂なんてのはなぁ‥‥俺だってそれだけじゃぁ信じることはしねぇよ。

だが、とある「諸説」には…その伝説が記されているんだよ‥‥
とある年にその「死の秘宝メダリオン」は本当に存在する

その力は“神の力”を超えて“世の理を崩す”となぁ!!
フッフッフッ、楽しみじゃねぇか‥‥

新世界には強者しか生き残る術はねぇ世界だ‥‥
だがな、東の海は最も最弱の海とも呼ばれるそんな弱ぇ海に誰も強い奴はい続けることはねぇもッと高みを目指し新世界に行くだろう…

だからこそ、偉大なお宝を隠すにはうってつけというわけだな‥‥
おい‥‥俺への失言を詫びる代わりに‥‥そのメダリオンに選ばれた子供を俺の前に連れてこい‥‥丁重に扱えよ?五体満足で生きて連れてこい‥‥もし、失敗したら‥‥
わかるよな?

てめぇの命はねぇと思え!!」

男は息苦しさと戦いながら必死に涙目になりながら頷いたのを見てジョーカーは能力を解いた。解かれたのと同時に男はその場に崩れ落ち首元を手で添えながら息を整える

「‥‥はぁ、‥‥はぁ‥‥ぅぅ‥‥ぐ、はぁ‥‥」

ジョーカー「じゃあな‥‥命が欲しけりゃあ‥‥これからどうすべきかよく考えて行動するんだな‥‥」

そう言ってジョーカーは「フッフッフッ」と笑いながら闇夜に溶けるように消えた。