誘われたワンピースの世界

お風呂から上がると着替えがないことに気が付いた。
しかし、従者さんが何故か子供用のサイズのお坊さんがきるようなものを用意してくれてとりあえず着方を教えて貰いながら袖を通す。

客間に案内されて部屋に入ると一室は和室でありその部屋の真ん中には敷布団が敷かれていた。

夕餉の時に、僕の名前を聞かれて答えるとそれからアランさんや、従者さんが僕のことを様と呼んだ。
そんなに偉くはないので様はやめてくださいと言うが「それは参りません」と困った顔で言われてやんわりと断れた。

僕は布団に横になる


翌日、朝食を頂いてまず説明されたのはこの「世界」のことだった。
今は「大海賊時代」で「海賊王」「ゴード・ロジャー」が残した秘宝「ワンピース」を見つけるためにあちこちの海には「海賊」が存在しているのだという。

その海賊を捕まえたり取り締まったりするのが「世界政府」と「海軍」という組織なのだという。
「王下七武海」。
それは政府に公認された名のある海賊達を指す。
悪名高く、実力もさることながら他の海賊達を制する力も持つという。
この世界のお金の単位は「ベリー」というらしい‥‥

そもそも、何故この世界の説明をされているのかという質問をするとこの島に誘われた子供は皆「異世界から来ている」という衝撃的真実に驚いていると君もそうなのでしょう?とアランさんは微笑みながら聞いてきたので頷いておいた。


この世界の知識を知っていないと、戦うすべのない子供は簡単に死んでしまうらしい。
そういえば、アランさんは「ワンピース」って言っていたけど‥‥
確か、アニメで「ワンピース」っていうものがあって
麦わら帽子をかぶった少年ルフィが海賊王になる話だったっけ‥‥。

だから、「海賊」や「海軍」とか出てくるのか‥‥と一人納得していた。

そしてこれからのことを説明してくれる
アランさん曰く、七日間する大事なことを説明してくれる

1、儀式の間は人に触れてはいけない
2、儀式の間はメダリオンのために祈りを捧げる水の潔斎場へ向かう。
3、儀式の間の食事は肉類や魚類は食べられず、果物や野菜類が中心だという
4、午前に一回、午後に一回一日に二回祈りを捧げる。

という感じで一日の流れでありこれを七日間繰り返すのだという。

今日はその初日に水の潔斎場へと案内される‥‥
どことなく中の風景は‥‥何かに似ていると思う

えっと‥‥そう!あれだ「ツバサクロニクル」にでてくるさくらちゃんの水の潔斎場だ!
嘘だろう!!

何か色々と混ざっていないか?そういえば‥‥その儀式の条件もそれに似ている←
まぁ、その分小さいさくらちゃんの気持ちがわかるか…。←なんてね。

そんなことを思いながら今日から七日間を過ごすのであった。