街でたまたま見かけて一目惚れした名前を何としてでも手に入れたいと思うヴォックス、自身の良さを伝えるよりまずこちら側に来ることのメリットを感じて貰いたいと考え、ヴェルヴェット&ヴァレンティノに “彼女に近づいて友好的な態度を取れ、とにかくめちゃくちゃ優しくしろ” って指示する。正直2人とも気は進まないもののまぁ適当に仲良くするフリすればいいか〜くらいの気持ちでいるんだけど、 名前と接していく内にまんまと絆されて気に入っちゃって、そのうちヴォックスの指示とか関係なくどんどん名前との時間を作るようになる。
そしてそろそろ頃合いだろって思ったヴォックスが満を持して名前にアプローチしに行こうとしたら、ヴェルヴェット&ヴァレンティノが名前の隣を常に独占してるし名前も2人のことすごく好きになってて全く入る隙間がなく本末転倒になるヴォックス。「(お、お前らふざけんなよ〜!?)」とヴォックスは内心ブチ切れながらも、
「初めまして、レディ。私はVox、君の話は2人から常々聞いているよ。よければ私とも仲良くしてくれると嬉しい」
と完璧な笑顔でなんとか名前と第一印象100点満点の挨拶を果たすヴォックス。
けれどその後、そのときの名前の様子を再生して確かめてみると(ちゃっかり録画済み)、名前の表情はヴェルヴェット&ヴァレンティノに見せるそれよりもまるで固くて。最初から素直に俺が近づいとけば良かった…と大反省。
しかしその裏では、
「…ねぇヴェルヴェット、ヴァレンティノ。私、変な顔してなかったかな…?」
「変な顔?ヴォックスと話してたとき?別に普通だったと思うけど」
「なんだよハニー、気になることでもあったのか?」
「…だ、だって…地獄に来て以来あんなに素敵な人、私初めて見て…緊張して上手く笑えなかったから…」
「…ほーん?」
「…へぇ?」
なんて会話が起きてて案外すぐ上手くいきそうだったりする話。