Voxとのキスの感触が気になる







ヴォックスと付き合ったばかりの名前、多忙な彼だけど今日は久しぶりに時間が取れるらしく、仕事終わりに電波に乗って名前の部屋まで会いに来てくれることに。東の間の待ち時間、ふと自室にあるTVを見つめていると、(……この画面にキスした感触って、もしかしたらとの……)なんて思い至ってしまって。
 
未だヴォックスとデートまでしか進んでないため、好奇心でいっぱいの名前。どきどきしながら誰もいないというのに謎に周囲を見渡し、おそるおそるTVにちょこんと唇をつけてみたところで、なんとタイミングよくヴォックスが来てしまう。そして、凍りつく現場。

「……は?」
「えっ、ヴォックスさん……!?あっ、いや、これはその、違うんです……!」

目の前の光景だけでも十分ショート案件だというのに、過剰に弁解しようとする名前の態度に、ヴォックスの中の何かがぷつんと切れる。

────ばきり。

バチバチという電子音と共に、無残にも砕け散るこのTV画面。彼の拳が、スクリーンの中心をを見事にいている。

「……それで。これは一体どういうことなのか……もちろん説明してくれるよな、honey?」

彼の赤い瞳が、ぐるぐると渦巻く。ぼんやりしていく頭の中、自然と口が「ヴォックスさんとのキスを……想像して……」と動いてしまう。「……!」彼が驚いた表情を見せた瞬間、頭がクリアになって。あまりの恥ずかしさに彼に背を向け、赤い頬を隠そうとする。
 
「……darling、こっちを向いてくれないか?」
「……むりです」
「名前、そんなにアレとのキスが良かったか?」
「ち、ちが……!」

否定しようと思わず振り返ると、目の前いっぱいにヴォックスの顔が広がり、唇が重なる。やがて、それが名残惜しげに離れていくと、「……どうだ?本物との感想は」と色気を帯びた声が響いて。
 
「……ぜんせん、ちがいました」
「ほう。具体的に、どう違ったんだ?」
「え?えと、ヴォックスさんのは温かくて……」「それから?」
「っ……それから……すごく、きもちよかった、です」
「……フッ、そうか」

どこか満足気に笑うヴォックスにこれ以上ないほど頬が熱くなり、視線を逸らす。しかし、口はすぐに本の顎を上に向け。
 
「なら……もっと気持ちいい方も、知りたくないか?」

この妖しく細められた瞳から、耳を刺激する重低音から、逃がれる術などありはしない。彼の熱に浮かされながら、こくりと首を縦に振れば、先ほどよりももっと深くてあつい口付けに、ゆっくりと溶かされていった……。


 
この後夢主は自室にTV置くの禁止になって欲しい
あとこれの影響でデート中に家電用品店の前通ったとき、ショーウィンドウに飾られたTVをちらっと見ただけでも「は?なんだ浮気か?俺が隣にいながらどうしてそっちを見るんだ?ん?」って分かりやすくメンヘラヴォックス発揮する
 
ヴォックスのメンヘラ、健康にいい
 
 
 
 

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