勇気を出して/気まぐれでポッキーゲームを誘ってきた彼に「やだ」と拒否してみたら(徐庶)







「えっ…………」
 
 君が良ければなんだけれど、とか、嫌なら断ってくれて構わない、とか、散々前置きしてきたくせに、いざ断ると顔真っ青にして絶望する彼。
 
「もしかして俺、君に何かしてしまったかい……!?」
 
 挙句にはこれ。両腕に掴みかかってこの世の終わりみたいな顔するから、大袈裟すぎてもはや笑えない。
 
「ごめんね、元直は何もしてないよ。断ってみたらどんな反応するかなって好奇心で……」
「こ、 好奇心!?君は好奇心で俺の心を試して、弄んだっていうのかい!?……酷いよ」
 
 ぎゅう、とこちらを抱き締めて縋り付く姿は言うなれば、メンヘラ属性を兼ね備えたでっけぇ赤ちゃん。いや、そんな赤ちゃんがいてたまるかって話なんだけど……ごめん、酷くてごめん、でもそういうところに愛しさを見出してる私がいるんだよ……。予想以上の慌てぶりだったけれど、一通り満足のいく彼の反応が見られてほくほく。
 
「……今から元直がしたいだけ付き合うから許して?」
 
 と頭を撫でれば、ぱっと表情が明るくなる彼。その後、ポッキーゲームからの流れでちゃっかり赤ちゃんとはかけ離れた行為にまで及んだし、いつもよりねちっこくされる羽目になった……。



 

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