「……は?」
普通にキレてくる。彼的には少し揶揄ってやろうくらいの気持ちでいたけれど、ばっさり断わられるのは予想外で。……別に特段このゲームをすることにこだわりはないが、そう拒否されるとなんか腹立つな。おそらくそんなことを思ったであろう彼は、完全に報復顔をしている。こわい。
「……ほう。『やだ』ときましたか。それはどうしてか、具体的に説明していただけませんか。俺の納得できる内容で、なるべく早くお願いしますよ」
これは完全にまずい。背景がなんか黒い。こわい。
「や、あ、あの……今日ちょっと予定あったの思い出したから帰ろうかな……」
もう何を言っても終わりしか見えないし、こんな状態でポッキーゲームなぞ始めたら何をされるかわからない。ここは逃げるが先決と扉へ向かうも、がしりと肩を掴まれる。
「……ここで逃げようとするとは、随分と肝が据わっていますね。つまり、答えられないと……俺に喧嘩を売るってわけですか」
……もうこうなっては仕方ない。かくなる上は、いざ尋常に勝負するのみ!
「おい待て!逃げ回るな!」
「やだ!まだ死にたくない!!」
「くそっ、お前は猫か何か!往生際が悪いぞ!大人しく俺の報復を受けろ!!」
「無理!いけ、必殺パンチ!」
この大乱闘の行く末がろくな結果でなかったのは、言うまでもない。