「そんな堂々と見せつけちゃって…どういうつもりです?」
ニコニコしてるのに目が全然笑ってないからホラー。
「あなたに男がいるだなんて初耳です。一体どこの馬の骨に誑かされちゃったんですかねぇ?」
「な、何の話だか…」
じりじりと壁まで追い詰められ、逃げ道を失う女の子。彼は女の子の頭の横にドン、と手を置く。
「とぼけんでください。首んそれ、誰に付けられたんばい?」
低い調子の声で耳元に囁く彼。
「首?…あ!」
「素直に言う気がないなら吐かせてあげますけど」
「か、蚊に刺されです!」
彼はそれを聞いてキョトンとした顔をする。だけどそれはすぐに朗らかな笑顔に変わって。
「なるほど、そういう事でしたか。すみませんね、俺の早とちりだったみたいです」
何だか誤解が解けたようでほっとする女の子。しかしそれも束の間彼の指がするりと女の子の首元を撫でてきて。
「次に会うときまでにはここ…空けといてくださいね」
とか言ってくるから顔が真っ赤になっちゃう女の子。そんな女の子を満足気に眺めると、彼は颯爽と飛び去っていった…。