蚊に刺されだとすぐに気づく人その1。女の子の首元を見たらちらりと覗く赤い影。よくあんなところに刺されたなと思いつつ、「随分いいモン付けてもらったじゃねぇか」 なんて女の子に声をかける。
「何のこと?」
「ハ、相手を忘れちまうだなんて薄情なこった」
彼の言葉遊びが謎すぎて女の子の頭は疑問符だらけ。
「……赤はよく映えるよな」
彼がそう呟いた瞬間、ぐっと引き寄せられて首元に顔を埋められる。
「え、荼毘!?何して、っ…!」
チクリ、チクリ幾度となく首元にちりりとした痛みが走る。必死に抵抗しようとするけど、腕を強く掴まれていてビクともしない。しばらくすると、やっとのことで解放される女の子。彼は女の子の首元を見て至極満足そうに笑う。
「ねぇ、何したの荼毘…?」
「……虫除け」
それだけ残して彼は去っていく。その後、鏡でキスマークだらけの首元を見てヒィとなる。これじゃ首元を晒せないのである意味虫除けにはなるけど晒しても別の意味で虫除けになってるから巧妙すぎる…。