蚊に刺されだとすぐに気づく人その2。
「おっと。そんなに見せつけてくれちゃ流石に嫉妬しちまうな?お嬢さん 」
キスマじゃないと分かってるのにからかう様に聞いてくる彼。
「もしかしてこれのこと言ってます?なら、ただの蚊に刺されですよ!」
「知ってるさ。ちょっとからかってみただけだって」
「もう…」
好きな人に勘違いされたかと思って焦った女の子。でも結局いつも通りからかわれているだけなのだと気づいて少し拗ねちゃう。
「…本物付けてきたら嫉妬してくれるんですか?」
ピシリ。その一言で、一気にその場の空気が凍る。恐る恐る彼を見れば、そこにはスッと表情を消した彼がいて。顎に人差し指を添えられると、クイッと上を向かされる。
「……それ、本気で言ってんの?」
それは聞いたことも無いほど低い声で。…これはヤバい。女の子は瞬時に判断すると、「じょ、冗談です!」 と慌てて訂正する。
「…くく、わり。少し脅かしすぎたか?」
悪戯っぽく笑う彼。ミスターすみません。どこまでが本気でどこまでが冗談なのか全く分からないので全然笑えません。