ちょっとチャラめな上鳴くん。だけど特定の気になる女の子ができるとその子一筋になるので、別の子の影がスッと消える。女優さんや他クラスの女子の話、ちょっとえっちな雑誌の話まですっかりノリ気じゃなくなる。これには周りの男子達も困惑。所謂男子トークで盛り上げ役はこれまで通りこなすけど、やっぱり他の女子の魅力を語ることは出来なくて。
「…ごめん!悪いけど、俺今1人の子しか目に入んなくてさ」
なんてしっかりみんなに打ち明けたりしてる。珍しく本気な彼の姿にみんな驚くけど、女の子と2人っきりになれるようにお膳立てしたり色々と協力する。
「上鳴くん!」
女の子の方から話しかけられた日はテンションMAX。「ん、どしたー?」 とか涼しい顔して内心では「(よっしゃぁぁああああああ)」と天を仰いでガッツポーズ。
そして、女の子の元気が無い時には一緒に元気を無くしちゃう彼。そんな時は、沈んでる女の子の元へすぐさま駆けつけて、話を聞いてあげる。
「…ありがとう。本当に上鳴くんは優しいね」
慰めてくれたお礼を言うと、 彼はじっとこちらを見つめてきて。
「……そんなことないよ。俺、好きな子じゃなきゃこんなに優しくしたりしないから」
これこそ本当のギャップ男。ぐっと拳を握りしめて、真剣な面立ちで伝えてくる彼の言葉に、響かないはずがない。