聞いた瞬間ピシリと固まる。何も言わない彼に女の子は、「(ちょっとは寂しがってくれると思ったのになぁ)」 なんて肩を落としながら立ち去っちゃうけど、それでも尚固まり続ける爆豪くん。完全に思考停止してるし、本当に突然のことだから脳内処理が追いついてない。無反応なんて嘘です。ものすごいダメージ受けてます。でもそこで挫けないのが彼。立ち去った女の子を追いかけて、その手を掴む。
「…理由は」
「え?」
「…何でンな事言ったか。俺が納得できる理由言わねェと離さねェ」
力強く、 でも痛くならない程度に握り、女の子を引き止める彼。
「…そんなに一緒に寝たいの?」
我ながら可愛くない聞き方だって分かっているけど、彼の真意を知りたくて。つい意地悪なことを尋ねてしまう女の子。そのまま沈黙が続けば、だんだん不安が差し迫ってくる。…やっぱり怒ってるかな。恐る恐る彼の様子窺ってみる。するとばちりと目が合った…けれど、そのままものすごい勢いで視線を逸らす彼。
「……、……………悪ィかよ」
ぼそり。小さく呟かれる声。意外なセリフに驚いて思わず耳を疑うけれど、真っ赤な耳を見たらそれは明らかで。愛しさがぐんと込み上げてくると、 思わず顔が緩んでしまう。
「ううん、悪くない。 やっぱ一緒に寝よっか」 と微笑みかければ、彼はそっぽを向いたまま、「……ん」 と頷いた。