「今日1人で寝るね」って言ってみた(荼毘)





「へぇ、お前1人で寝れるのか?」

早速、からかってくる。彼がこういう性格なのは今に始まったことじゃないし、こうなるだろうということは何となくわかっていた。でも少しくらい反応見せてくれるかな、なんて期待していたところもあって。

「…もう1人で寝れますー」

そんな考えをすぐさま消し去り、 不満げな顔をして去ろうとする女の子。しかし足を進めると、グッと腕掴み、引き止めてくる。

「………」

黙ったままの彼の真意は、本当にいつになっても読めないままで。

「…何?」

目線を逸らしながら、小さく尋ねてみる。刹那、 彼は掴んでいた腕をバッと突き放すと、後ろにあるベッドに放り投げた。

「きゃ、」 そのまま彼はこちらを組み伏せ、上に跨ってくる。「何、するの…!」 軽く睨みつけると、ニヤリと嗤う彼。

「そんなの聞くだけ野暮なことだろ?」
「っ!今日は…一緒に寝ないって、」
「ハ、それとこれとは別だろ。…お前は一人で寝たいんだったな?ヤることヤったら退散してやるから安心しろよ」

そんな、身体だけが目的みたいな、…。頭が真っ白になってしまう女の子。しかし彼は、顔面蒼白になり、震える女の子を優しく撫で上げて。

「……でも俺は優しいからな、コレが終わったらもう一回だけ聞いてやるよ」

そして耳元に顔を寄せ、吐息混じりの艶めいた声で囁く。

「一人で寝れんのか、ってなァ…?」




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