服に生理の血が着いちゃった…(Mr.)





今日は2人きりの任務の日。待ち合わせの場所で彼を待っている。そんな女の子の後ろ姿を、後から来た彼は見つけて。それと同時に、臀部にじわりと滲む赤がしっかりと目に入る。

「今日は一段と冷えるな?お嬢さん」

そう言いながら自らのコートを後ろから優しくかけてくれる。

「えー?そこまで寒いですかね…?」

背の高い彼を見上げながら尋ねてみれば、にこりと笑う彼の顔が目に入る。

「…ここで突然だけどMr.コンプレスクイズ」
「いや、今から任務行く人のテンションじゃないですね…?」
「いいからいいから」

本当に突然だけど、こんなときに無駄なことをする彼じゃない。大人しく耳を傾けると、彼は口を開く。

「Mr.コンプレスの好きなものは、なーんだ」
「…相手の意表を突く?」

そう答えると、マスク越しに口角を上げる彼。

「ご名答」

刹那、視界が水色のガラスで覆われる。彼の個性で圧縮されたのだと、時間差で気がついた。

「何してるんですか!」

どれだけ叫んでも、彼に届くことは無い。彼は球体に閉じ込めた女の子をしまい込み、闇へ駆けていき、


・・・


「まァ元々今日の相手は弱かったからさ、ね?」
「言ってくれればすぐ着替えました!」

結論、彼はたった1人で任務を遂行した。血の漏れ位で危険な賭けに出た彼を、怒ってしまう女の子。暫く経つと、 不意に彼はマスクを外し、 「さっきのクイズの続きなんだけどさ」 と呟く。そして、女の子の顎に優しく手を添え。

「“俺”の好きなもの、なーんだ」

妖しく目を細め、 得意げに見つめてくる彼に、 頬が染まる。

「…そういうコト。分かってくれた?」

そう言って優しく微笑む彼に、

「…庇ってくれて、ありがとうございます」

小声で感謝を述べれば、優しく頭を撫でてくれた。





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