アフタヌーンティーと峯さん





好きな人に楽しいことを共有したい気持ちはあるけど、まぁ案さんだしなぁ…といつも諦めちゃう女の子。代わりと言ってはあれだけれど、共有したい欲を大吾さんにぶつけていて。

「大吾さん見てください!友達とアフタヌーンティー行きました♡」

写真付きでメッセージを送る女の子だけど、これは普通にヤバい。後日、大吾さんが「彼女が友人と出かけたときに来ていた服、似合っていたな。峯が買ったのか?」とさり気なく聞くと、当然なんの事だか分からない峯さん。

大吾さんの方は当たり前のように峯もこの情報を知ってるし画像も見せてもらっているだろうと思っているので、「ほら、アフタヌーンティー?ってやつに行ってただろ」って追い討ちかける。

「...大吾さんすみませんが、その話について
俺は何も聞いていません」と答えた峯さんに何かを察した大吾さんが「あ、あぁ…そうか…あ、そうだ、それより、」て全力で話題変える……。

この後、女の子のことに関して大吾さんが知ってて自分が知らないことがある事実とかそもそもなんで大吾さんだけに伝えたんだとかでイライラしつつも、自分にも教えろって言うのもなんだか㿗だし違う気がして、しかも自分に伝えるより大吾さんに伝えた方が絶対良い反応してくれるんだろうなとか思ってさらに悶々として、もういっそ 『そんなに大吾さんが良いなら』みたいな台詞言ってしまおうかとも考えるけど、やっぱりそこはどうしても譲れなくて。

最終的に帰宅後即女の子をめちゃくちゃにして欲しい。わけも分からず求められて困惑する女の子だけど、翌朝(ほぼ昼)大吾さんから「昨日送ってくれた写真、案にも見せてやってくれ。あいつなら、お前の話もちゃんと聞いてくれると思うぞ。」と連絡が来ているのを見て全てを察する。

「峯さん、今日友達とオシャレなカフェ行ってきたんです、ほら!」
「...そうですか」
相変わらず反応はそこまで良くないけど、ちゃんと見てくれるし、内容話したら聞いてくれるし、なにより嫉妬してくれた出来事が嬉しくて内心にこにこしちゃう女の子……。




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