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並盛中では、今日も校舎の一角で爆発音が鳴り響いている。ドーン! という大きな音と揺れる校舎。昼下がりの5時間目、随筆を読み上げていた教師の声が途切れ、夢うつつに船を漕いでいた生徒も何事かを目を覚ます。
そして空に向かってもくもくと吹かれる黒煙を窓越しに見て、音の正体が何かしらの爆発音であると分かると、あぁなんだいつものダイナマイトね、と何事もなかったかのように授業が再開される。
奇妙な光景と慣れであるが、これが並中の常なのであった。
「くっそ……またかよッ」
渦中の人物である獄寺が煙の中でそう吐き捨てた。煤を被っていても服が焼けて一部破けていてもおかまいなしに、今試したダイナマイトの調合を頭の中で整理する。
彼の計算では、今のダイナマイトはもう少し火力が高く、成人男性でもまとめて10人程度は吹き飛ぶ威力のはずだった。
しかし実際は、男子中学生5人は気絶させられたものの、残りの5人程はまだ意識がある状態で地面に突っ伏していた。
「また配合を考え直さねーと……」
ぼやき、足元の不良を蹴り飛ばした。獄寺の脳内は既に爆薬の調合でいっぱいになっており、喧嘩をふっかけてきた不良たちには目もくれずに立ち去った。
十代目のお役に立つために。より精度の高いダイナマイトの発明は必須で、獄寺自身のスキルアップの次に大事である。と獄寺は考える。
だから、日夜あぁでもないこうでもないと模索して、たまに人体実験を行う。を、繰り返している。
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