「わたしは美しいこの世界を護りたい。わたしには関係のない世界かもしれないけれど、それでも」
「……っ、キミが全てを背負うのならばわたしはキミを支えたい」
「天へ向かって咲き誇る花で天華。どんな苦境にあっても枯れない華だ。キミにぴったりだと思うのだけれど、どうだろう?」

なゆた
太古の世界を救うために召還された人間の少女。ダークマターとの戦いにおける「切り札」のような扱いを受けてきたが普段はどちらかと言えば作戦の立案、指揮を担当する軍師に近い立場。
相棒であるミュウを「仲間なのに種族名で呼ぶのは味気ない」という理由で「天華」と呼ぶようになった。
天華のことは仲間、友達以上の存在として見ていたがそれが恋愛感情であったのかは定かではない。
自身の役目は世界を救うことである以上に天華や他のポケモン達を支えることだと考えている。人間である自分の力が必要ならば手を貸すが最後はポケモン達が乗り越えなければ根本的な解決にはならないという思いからである。
ダークマターとの戦いの後、その自分の考えを改めて今度こそ天華の隣で彼と共に世界を救うことを決意。人間としての姿を捨てて遠い未来にポケモンに生まれ変わることを選んだ。
天華との記憶まで失うことも、彼ともう一度会える保証はないことも、何よりいずれ彼と別れる日が来ることも全て理解した上でそのつらい運命を受け入れる覚悟をしていた。


「ボクはこの世界を救えるのなら、自分がどうなったって構わない」
「これはボクの弱さが招いてしまった結果……故にボクは行かねばならない。全てを背負う覚悟は出来ている」
「次に会うときはお互いに『はじめまして』だろうけど、なゆ、キミはいつまでもボクにとって特別な人だ」

天華(てんか)/ミュウ♂寄り
ゼルネアスが衰弱しつつあった為にゼルネアスに代わり生命の木を護ろうと戦っていた少年。なゆたの相棒でダークマターとの戦いではリーダー的な存在。
代々生命の木、及びゼルネアスに何か良くないことがあったとき、代わりに問題を取り除くという使命を背負う家系に生まれた魔法使い。生命の木に仕える者。
元々は他のポケモン同様種族名で呼ばれていたがなゆたに「天華」と名付けられてからは自らを天華と名乗る。
なゆたのことを信頼しており友達以上の存在として見ていた節もあるがそれが恋愛感情であったのかは定かではない。
最終決戦でダークマターを完全に破壊することが出来なかったことに絶望。同時に未来でまた同じ事件を繰り返すことになる事実に責任を感じていた。その後はダークマター、石化への対抗手段を残し自分の魂を現世に飛ばすことで一人全てを背負う覚悟をした。
ミュウであった頃の記憶は全て消去するつもりだったがなゆたから貰った「天華」という名前まで手放してしまうことが出来ず「てんか」として生まれ変わることに。


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