七海の手は大きいね、と言いながらすらりと細い指が手の甲をなぞる。骨張って、血管の走るそこを数度、桃色の爪のついた指先が行き来して、節くれだった指の関節をひとつひとつ確かめるように動く。指も長いし。そう言いながら、こちらの手を触っていた手とは反対の腕がずい、と伸びてきて手首を掴む。されるがままに動かすと、手と手が合わされた。大きさを比べ合うように。いいな、かっこいい。なんて言った彼の手のひらはひとまわりは小さくて、かわいいなと思った。口にしたらご機嫌な顔がムッとしそうなのでつぐんでおく。ふふふ、と笑った彼がそのまま指同士を絡めるように手を動かしたので、同じように絡めあうと、そのまま目が合ってどちらからともなく顔を寄せた。