今日は一級相当の呪霊を祓ってきたのだと言った。見る限り目立った怪我はないようだが特殊な形をした眼鏡を外した瞳に、戦闘の名残りか、燻った炎が残っている。"命のやり取り"をした後の、爛々とした、瞳。彼は大抵、こういう時、帰ってきて俺の肩をグッと掴むと、最後の理性を振り絞るようにいいですか、と低く尋ねる。そうすると俺は、彼の瞳に宿る炎に煽られて、頷くことしかできなくなる。
いつもは懇切丁寧に、こちらを傷付けないことに重点を置いている彼が、獣のような荒い息を吐きながら、僅かに乱暴に体を貪る。やだ、もだめ、も聞いてもらえずに、暴力的なまでの快楽に嬲られるこの瞬間を、生きて帰ってきてくれたことに対する喜びや労いだけで許してしまっているだけではないことを、認めるにはまだほんの少し気恥ずかしいのだ。