memo

※七海と付き合ってる前提で総受けまでは行かないけど総構われ風味。
好意抱いてる子もいる

七海(高専)

突然の雨だった。彼と2人での任務を終え少し離れたところに車を停めた保護監督の元に戻る途中。あっという間に服を深い色に染める雨量は、一瞬で2人を濡れ鼠にした。慌ててシャッターの閉まったどこかの軒先に入る。せっかく呪霊はさくっと倒せたのにね、と苦笑いをする彼に返事を返そうとして、真っ白な額から頬を伝い、華奢な顎をなぞって首筋を走る水滴が、制服の中に吸い込まれていく一連を、目で追ってしまって息を呑んだ。心臓が大きな音を立てそうになって慌てて目を逸らそうとした瞬間、彼は自らの首元に手を伸ばし、上衣のボタンを外した。ぷつ、ぷつとボタンが外されて、上衣の前が開かれる。中に着た白いシャツに肌色が浮かび上がっているのが見えて、無意識に腕が伸びた。上衣の前をぎゅっと掴んで強引に閉じる。目の前の彼が驚いたように数度瞬きを繰り返すので、しまった、と焦りながら脱ぐと冷えますよ、なんてことを口走ったように思う。ポカンとしていた彼が、確かにそうかもなんて言って浮かべた笑顔に見惚れているうちに、雨は上がってしまった。ゲリラ豪雨だったのだろうか。裾をぎゅうと絞りながら、早く戻ろうと手を引く彼に連れられて軒先から出る。さっきまでの雨がまるで嘘だったかのように、雲の隙間から差した陽光が辺りをキラキラと輝かせていた。