メモ帳です。
キャラ解釈は移さない。
思い出したように本編に組み込んだりする。
2024/05/15
無題シルバー先輩と付き合ってから三ヶ月、プラトニックな関係が続く。バレてる人にはバレてるけど隠して、お互いの予定が会えば放課後会って、部活があって鏡舍で解散してもすぐに合流して、上手くいけば部屋で会う。名前を呼ばれたら視線が合わさり手が重なって、それから唇も重なる。なんだけど、もちろん女といえど好きな人といれば性欲は湧き上がってくるもので、もっと深いキスだってしたい。でも、シルバー先輩のことだからあの触れるだけのものしか知らない可能性もある。あの端正なお顔立ちをした王子様が、キス以上を知っている想像がつかない。
いつ手を出されても良いように、諸々の処理は完璧だし、かわいい下着もつけてるし、香水も男ウケ抜群のフェロモンえぐい(らしい)やつをつけてる。だから、勇気を出して、今日はシルバー先輩の部屋。私の部屋に比べると薄暗くて、刑務所みたい。いつも通り他愛のない話をして、キスをして、心臓をバクバクさせながらシルバー先輩の手を握ると、握り返された。
「……深いキス、してみたくて」
目を泳がせながら出た言葉が合っているのかわからないし、かわいいおねだりとかお願いとか甘え方とか全部わからなくて、シルバー先輩の肩口に顔を埋めると、ふんわり優しい香りと、男の人の香りと、自分の香水の匂い。すると、耳元で息遣いが聞こえるから、引かれたかしら、と不安になって顔を上げると、シルバー先輩が名前を呼んだ。
「お前は俺のことを神聖視しているかもしれないが、……思っているほど綺麗じゃない」
そう言ったシルバー先輩は、私の頬を柔く包んだ。