みんなでいっしょにねようよ
「……ごめんね、みんな。取り乱しちゃって」
私は久しぶりに泣いて、小さい子みたいにわんわん泣いて、
我に返ってから少し恥ずかしい程だった。
それでも彼らは優しくて、私は本当に頭が下がる思いでいっぱいだった。
「あるじさま、みんないっしょにねましょう!」
今剣がそう提案した。
それは私を気遣ったものだったけれど、
確かに今は戦力を考えてもその方が良いだろう。
そう考えて、その提案に乗った。
部屋で分けるのは明日以降、人数が増えてからでいい。
だから今日はみんなで、大広間に布団を並べて寝ることにした。
昼間に購入していた短刀用の布団と打刀・審神者用の布団、
大太刀用の布団を用意して、広間にくっつけて敷く。
それぞれ歯磨きも終えて布団にごろごろと横になる。
何だか修学旅行の気分だった。
まあちょっと、大きさに大小があり過ぎるけれど。
奥にはドアから見て右から太郎太刀、私、陸奥守、五虎退
手前にはドアから見て右から小夜、今剣、秋田、乱、加州
有事に備えて、夜戦に向いた短刀が入り口側に
寝るということだった。
本刃たちがやる気なので、そのままお願いする。
そして明かりを消して、それぞれ布団を被る。
目を閉じて大人しくしていれば、だんだん眠気が襲ってきて
ウトウトとし始めた。
そしてふと身体を起こして見れば、
短刀たちは寝所に置かれることも多かった為かスヤスヤと
寝息を立てているのに対し、打刀たちはやや葛藤している様だった。
そのまま頑張れ、と心の中でエールを送り、
一番心配な隣の大太刀に目を送った。
……やばい、目が開いてる。カッと開いてる。
「……眠れない?」
「……ええ、まあ」
「そうだよねぇ……大太刀からしたら寝るところ
なんて見たことすら無いものね」
目を閉じて、身体の力を抜いて、とアドバイスをする。
見るとそれに大人しく従っているようで、
なんとなくリラックスした気配が感じられた。
お、寝られそうかな、なんて思っていたら、
もぞもぞと動くような音と気配がして隣から手がにゅっと伸びてきた。
何だ!?と驚いてみれば、眠りについたと思った太郎太刀に
抱き枕にされていると分かった。なるほど、安眠枕ね。
まあ最初だし、そのくらい良いだろうとして
私もそのまま眠りについた。
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