バケツをひっくり返したような雨が線路に当たる
梅雨だなとか台風だなとか色々思うけど
雨の当たることは嫌いじゃないのを思い出してイヤホンの曲代わりに耳を澄ます
時雨
穏やかになった雨音と思えば、激しくなり
それはまるであの日の私の心のようだと思った
なにもかも投げ捨ててしまいたくなっては、捨てれないものを見つけて止まった
あれから私はどのくらい成長しただろうか
何が大人になっただろうか
そもそも大人というものは幻想であって、そんなもの存在してないのではないかとさえ思う
雨の音が少し止む。日が少し雲を透かしてくる。
まだ雨はやまない
電車は来ない
駅のベンチで足を組み、肘を置き、顔を支える
思いを馳せるにはちょうどいい雨だったかもしれない
前 list 次