第四回討論会
「ねえ」
いつもの図書室で課題を片付けていたら、彼女はそう聞いてきた。
「なに?」
「なぜ、人は悲しむと思う?」
いきなりなにを言い出すかと思えば、『悲しむ』ことについてだった。きっと今やってる国語の課題のことだろう。なるほど『悲しむ』か、、。
「どうだろう。そういった感情があるからじゃないの?」
「なるほどね。じゃあ、どうしてそういった感情があるの?人である為に?悲しみがない方が、幸せに暮らせるのかな?それともないと悲しいのかな?いやいや、そこで悲しいとも思わないか、、?」
「さあね。ただ、私は『悲しむ』の対象について気になるよ」
「対象?」
「なにに対しての『悲しみ』かだよ」
そういうと、彼女は「なるほど」と言い、少し考え
「その『悲しみ』の対象は、自分だよ」
と言った。
「自分?、、自分が『悲しい』と思ったこと?」
「そう。なぜ自分は様々なことに『悲しい』と思うのか」
彼女は楽しそうに言った。
「さあ?それこそ人それぞれでしょ」
「うーん」
「貴女は?どう思うの?」
彼女に質問したら
「そうだね。自分が『悲しい』と思うんじゃなくて、『悲しい』と感じる自分がいるということを感じるんだと思うよ」
と言った。