サッカー軸SSS


※ヒロト寄りなのに豪炎寺と虎丸が出しゃばる3期沿い!晴矢と風介も書きたいー!


***
高校生編
3年の先輩に呼び出された2年の瑠流。人気のない教室で先輩と数人の取り巻きに囲まれていた。

「何か用ですか?」
「何その態度。あんた、何様のつもり?」
「北条グループのお嬢様の前でそんな強気になってていいのかしらね」
「自分が基山くんの彼女だからって調子乗りすぎ〜」
「……」

とりあえず様子を見よう。物申したい気持ちを堪えて瑠流は黙って話半分に聞いていた。

「将来吉良財閥を継ぐ基山くんが、出世も財産も何もない女を嫁にもらうなんて。なんて可哀想な話。昔から吉良グループとゆかりのある私、北条の方がふさわしいのにね」
「…確かに、私には何もないわ」
「……。だったら早く別れなさいよ」

孤児院出身の何処の馬の骨かも分からない銘柄なんて無い庶民のそれまた下級の女が、御曹司の息子の恋人だなんて不釣り合いだと。
でも───。

「じゃあ聞きますけど」

あごを引いて胸を張る。瞳子が教えてくれたことを思い出しながら瑠流は、自分より高い目線で見下ろしてくる女の瞳を逸らさず見つめた。

「もし好きなひとと一緒にいられて楽しいのに、他人から私もそのひとが好きだから別れてって言われて、納得できますか?」
「…ふ、ふんっ。そういう私情が通用すれば、の話ね。こっちは銘柄や社会的に関係してくる世界よ。好き以前の問題も絡んでくる、それに貴方はどう対応するのかしらね」
「……」
「ふふ。いくら才色兼備で基山くんの隣にいようと、肩書きはどうにも出来ないわよね」
「好き以前の問題でねちねち言わないでよ」
「…は?」

とうとう声に出してしまった。栓が外れてはあとは溢れるのみ。

「あんたなんかよりも、他の誰よりも、ヒロトが好きって気持ちは、誰にも負けないんだから!」
「…っ…」
「どうしたって、ヒロトは譲れないし。それにヒロトはモノじゃない。彼がどうするかは本人に聞きなさいよ!」
「俺ならここにいるけど?」

赤い髪を揺らしたヒロトはなぜだかやたらと楽しげな笑みを浮かべていた。

「ヒロト!?い、いつからいたの??!」
「俺も、瑠流が好きって気持ちは誰にも負けないよ?」
「〜〜〜っ!」

頭を抱える瑠流に笑みを向けて、それから視線を囲んでいた女子生徒達、そして最後に北条に移す。

「北条さん。俺は君たちが思ってるほど財閥としても個人としての力も未熟だ。…それに好きっていう気持ちも俺の影に自分の理想を投影してるだけなんじゃないかな?」
「……基山くん……」
「ありのままの俺を知ってるのは、この先も後も瑠流だけ」

腕を引かれ、瑠流の体は易々とヒロトの胸の中へ抱き込まれる。

「俺のお嫁さんは瑠流だけなんだ」

2023/02/24/Fri


鬼恵だけど恵那たん不在の佐久間と鬼道が喋るだけ
〜♪
「………」

なんだこの胸焼けしそうな甘い演奏は。
佐久間は鬼道の家の玄関ドアに手を触れたまま一時停止する。普段の彼は楽器を自宅では滅多に触らない。1度の譜読みと授業中数回の練習で満点合格を得られるためだ。その浮いた時間でサッカーに時間を費やしている、楽器は二の次三の次という彼が、ヴァイオリンを、しかも自由曲を弾いているなんて珍しい事だった。
しかも、選曲は──。

「変わったな」
「!佐久間、いつの間に」
「家族の人には挨拶を済ませたよ。鬼道が気づかなかっただけだ」
「……」

突然の友人の来訪には驚いたがあまり気には止めず、楽器を下ろす。鬼道はさきの佐久間の言葉に思うところがあり、ふ、と1人笑った。

「変わった、か」
「普段ならこんな甘ったるい音出さないだろ?解釈の違いでもここまで感情を乗せる事もしなかった。と言うより出来なかったって言うのが正しいか」
「そうだな。…自分でもわかる、感情が音に出る、というのはこういうことなんだな」
「…で?なんでまたヴァイオリンなんて自宅で練習してるんだ?」
「………。実栢が自宅に来るから」

なるほど。だいたい察しはついてたものの、友人の口からそんな言葉が出たことを嬉しくも思いつつ面白いと感じ内心は吹き出した。
あの鬼道が、だ。もしヴァイオリンを披露する時があったら、のかもしれない展開に備えているのだ。

「いろいろと上手くいくといいな」

再びヴァイオリンを肩にかけ、恥ずかしさを紛らわす為か練習を再開しようとする友人の背に声をかける。
参考書借りてくぞー、と言い残し。そっとドアを閉じる。先程の演奏とは違い、今度はどこか角張った安定感のない音に、抑えていた笑いが口から零れた。
恋をすると音が変わる、というのは本当らしい。

2023/01/19/Thu


これもう10年前のイラストか
昔のイラスト見返しててめちゃ楽しく書いてるのが伝わってくるわ。10年越しに見てニヤニヤしてるからやっぱ創作物は全て残しておくべし!

2023/01/17/Tue


2期設定画
エイリアの皆の髪型改めて見たけどさすが超次元!そして女子皆可愛い!
ルイルの髪型は今まで丸っこい髪型で適当に書いてたけどこれでもう決定!
昔の絵も見返したいから貼っとく

2023/01/17/Tue


管理人の自由な呟き!一応クッション!
肌色多めの絵とか話とか1番上に来ないように一応のクッションで置いとく枠。
独り言のようにつぶやく枠!
最近狂ったように動画でカオスの2人見ててきゃーきゃー騒いで頭抱えて「まじで好きなんだな……」ってつぶやくのが日課。晴矢の顔見ただけできゅんってするし風介の顔見てははぁ……ってため息つくし……高校の時ヒロトにどハマりしてた時みたいだわ。
あの時みたいに夢中になれるものがまた見つかって、それがまたイナイレっていうのが最高だし、何よりあおのいがいてくれたからこそめっっっっちゃ楽しめてる……本当に感謝しかない!!!!!!

とりまえっちなイナイレください

2022/12/07/Wed


***
「もうイッちゃったの?」

2022/12/07/Wed


***
「今は俺だけの瑠流ー!」

2022/12/07/Wed


***
イナゴ映画後の飲み会

ヒ「恵那ちゃんのところ、だいぶ盛り上がってるね」
瑠「私だって久しぶりに恵那に会えたんだから、一緒にいたいのに…。ずるい」
遠くで笑っている親友をむすっとした顔で遠目に見ながら頬杖をつく。
ヒ「日中はずっと一緒にいただろ?」
瑠「そうだけど…」
リ「ずっと喋ってたもんね。俺も隣に居たのに除け者扱いだよ」(少し口を尖らせながら)
瑠「そ、そんなことないわよ。守ってくれて、ありがとねリュウジ」(リュウジの頭を撫でる)
リ「…。(昔を思い出しながら)えへへ、どういたしまして」
2人のやりとりを見て微笑むヒロト。


虎「瑠流さん、これよかったら」
瑠「わっ、美味しそう!しかもこの食材…ありがとう、虎丸、気を使わせちゃったわね」
虎「いいえ、瑠流さんの為なら何だって作りますよ」(スマートに微笑む)
円「おーーい!ヒロトー!緑川ー!」
瑠「呼ばれてるわよ?2人とも」
ヒ「(ちらりと虎丸の方を見て)…円堂くんに呼ばれたら行くしかないなぁ。じゃ虎丸くん瑠流のことよろしくね」
リ「変なことするなよ」(しぶしぶついて行く)
虎「何もしないですよ、ちゃんと傍にいますって」苦笑して瑠流の左隣に座る。
厨房にいる飛鷹に手を振って席を外すことを伝えると、意味深な笑みが返ってきた。
瑠「それにしても、大人になったわねー虎丸」
まじまじと虎丸を見つめながら。
虎「俺も22ですよ」
少し気恥しさを感じて視線を外す。
瑠「ちゃんと話せなかったけど、いろいろ大変だったわね」
虎「…豪炎寺さんの方がよっぽど辛かったですよ。(豪炎寺の方を見ながら)俺は何も、」
そこで瑠流が虎丸の肩をぽんぽんと叩く、振り返ると頬に瑠流の人差し指が押し込まれた。
瑠「比べるものじゃない、でしょ?」
そう笑った瑠流は昔のままで。好きだなぁと改めて感じ、虎丸も変わらない気持ちのまま瑠流に接する。
虎「それ、10年前も言ってましたね」
瑠「え…。なんだ、あれから何も成長してないのね私」
虎「その時から魅力的な人だったって事ですよ」
瑠「あら、もしかして口説かれてる?」(冗談っぽく笑う)
虎「そのつもりです」
顔を近づけながら、
虎「瑠流さんは昔から、俺の―――」
豪「虎丸」(虎丸の肩を掴む)
瑠「豪炎寺くん!」
虎「豪炎寺さん…。円堂さんはどうしたんですか?」
豪「ヒロトと席を交換した。あと、瑠流を任された」
瑠「わたし?」
豪「……自重しろ、虎丸」(じっと虎丸を見つめ圧をかける)
虎「……。はーい」(悪びれた様子もなくそっぽを向く)
豪「となり、いいか?」
瑠「ええもちろん、どうぞ」


瑠流の右隣に座る豪炎寺。
豪「虎丸に変なことされてないか?」
瑠「ふふ、未遂で終わったわよ」
冗談のつもりで虎丸が近づいたと思い、瑠流も冗談で返す。
虎「…分かってるんだが分かってないのか……ずるいですよ、瑠流さん…」
我に返って頭を抱えた虎丸の顔は赤い。
瑠「酒が回ってるわねー」
虎「…俺飲んでないです」
瑠「え?そうなの?…あ、お料理作ってるものね」
虎「それもありますけど、」
豪「瑠流に何かあったらすぐ助けられるように、だろ」
虎「……。豪炎寺さん、そのセリフ俺がかっこよく言いたかったのに」
豪「?」
瑠「優しいなぁ、虎丸。ほんとうにありがとう」
項垂れる虎丸の頭を優しく撫でる。子ども扱いに満更でもなさそうに受け入れる虎丸。
虎「豪炎寺さんだって、飲んでないのはその為ですよね?」
豪「…何かあってからじゃ、遅いからな」(ふ、と微笑んで)
瑠「…気を使わせちゃってごめんね、2人とも」
豪「瑠流とこうして話ができるだけでいい」
気にするな、と目を細め笑う豪炎寺に瑠流も笑顔で答える。
瑠「じゃあ甘えついでに、この子に触ってほしいな」
視線の先は瑠流のふっくらとした丸いお腹。
豪「いいのか?(ヒロト的に)」
瑠「もちろんよ。大スター達のご利益をいただきたいしね」


吹「いいの?瑠流ちゃんの傍にいなくて」
ヒ「豪炎寺くんがいるし、大丈夫さ」
吹「旦那ともなれば余裕だねー」
恵「だねー」(ねー、と膝に乗る息子を抱きしめる)
ヒ「穹くん、だったかな?可愛いね」
恵「うん、とっても。ヒロトくんももうすぐだよ」
子を見て笑う妻の親友の顔はとても柔らかく。そうだね、と豪炎寺、虎丸に囲まれ優しくお腹をさする瑠流の横顔を見て目を細めた。


瑠「…ん、また動いた」
ヒ「活発になってきたね」
瑠「あ、おかえりヒロト」
お腹の子が動くのを感じ、優しく摩る。目を細め慈しむ彼女とそれを見守る旦那。絵になる夫婦に豪炎寺と虎丸は互いに目を合わせ息を吐く。


memo:豪炎寺の瑠流呼びは、FFIのどこかで名前呼びに変更されてたってことで…(ぼんやりとしか考えてない笑)

2022/12/06/Tue


***
おまけ
そろそろお開きになる頃
晴「じゃますんぜー」
風「瑠流ー帰るよー」
マ「(うわ、マジで皆いんじゃん。こんな中にヒロトさんと瑠流がいたのかよ…)」
ヒ「晴矢、風介…それにマサキまで連れてきて…」(頭を抱えてため息)
瑠「な、なんであんた達が来てるのよ。ヒロトとリュウジがいるから大丈夫って伝えたのに」
リ「…俺もしかして信用されてない?」
晴「このメンツだから尚更だろ」(豪炎寺にガンを飛ばし)
風「何匹か害虫がいるからな」(虎丸を睨み)
マ「オレは別に来たかなかったのに2人に無理やり……(ほんとは瑠流が心配で来たけど)」
瑠「あーあーもう今から帰るところだったから!マサキももうこの2人に連むのやめなさい、ろくな事ないわよ」
マ「あー、まぁ、うん、分かってっけど…うーん」
ヒ「はいはい。じゃあ皆で帰ろ」

2022/12/06/Tue


***
練習終わり。ヒロトが1人外で練習してるところに、瑠流がヒロトが蹴り上げたボールをとり蹴り返す。
「一緒にどう?」「よろこんで」
暫く2人で練習。終わりごろ。
「ヒロトにこれあげる」
「?ミサンガ?」
「そ、FFI優勝できますようにって願掛け。まぁ願掛けしなくても優勝するに決まってるけど」
「…綺麗。瑠流が作ったんだよね」(夜空に掲げてキラキラと光るミサンガを見つめる)
「そうよ。光に当たるとキラキラして綺麗でしょ」
「うん。瑠流みたい」
「…ん?わたし?」
「俺を照らしてくれてるみたいでさ、」(見つめる目はとても優しい)
「不器用で意地っ張りで素直じゃなくて、オマケに頑固」
「……なにが言いたいのよ」(むすっと)
「でも優しくて一生懸命で誰かの役に立ちたいっていつも思ってる」
「……」
「瑠流のいろいろが、これに詰まってるって事だよ」(瑠流に向き直り優しく微笑む)
「……。あのね、それ、みんなの分作ってるんだけど。ヒロトのだけ特別」(ミサンガを持つヒロトの手に自身の両手でそっと包み込むように触れる)
「俺の?」
「光ってるのは、それだけ」
「……あはは。やっぱりそうだよ」
片方の手で上から瑠流の手を覆う。小さく白魚の様な手はすっぽりと男の手に収まる。
「俺を照らしてくれるお月様は昔も今もこれからも瑠流だけ」(目を細め愛おしそうに瑠流を見つめる)
「ヒロト……」
「ありがとう、瑠流」
感謝の言葉じゃ足りない。俺は、君が―――
「……ヒロト、わたし、」(言いかけようとした時)
「瑠流ーー!ヒロトーー!」
「り、リュウジ……」
時間もだいぶ遅くなっていたようで迎えにきたリュウジ。監督に怒られる前に戻ろ、と2人の手を引く。

memo:2人がいい雰囲気だと分かって意図的に邪魔した、か分からず声をかけたか、どちらにしよう…。
そして完全に4剣の影響で月=瑠流が定着してて必殺技名もそれにちなんだ物になりそう!

2022/11/29/Tue

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