Prolog
わが校の風紀委員長はとても野蛮である。きっと10人が10人野蛮と答えるだろう。
クルクルと回していたシャープペンをコロン、と落として名前はぼーっとしていた意識を目の前の人間に戻した。頬杖をついたまま目の前にいる自分の所謂彼氏である雲雀恭弥を見つめ直してみる。
(相変わらず、整ってる)
雲雀は見た目だけは整っており、切れ長の目に綺麗な艶のある黒髪、そこにしろい肌と、見た目は本当に満点通り越す程に整っている。しかし中身が問題だ、と名前は首を小さく振った。その行動に雲雀は「どうかしたかい」なんて、優しさを名前に向けた。
「恭くんは整ってるな、って」
「そう」
「うん、好き」
名前はちらりと雲雀を見て満足に笑う。同時に雲雀も満足そうに笑って、「僕もだよ」と甘い言葉を囁いた。風紀委員の部屋である応接室はいつだって、この2人が幸せそうに微笑むのである。