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「恭弥にお知らせです。エッジオブオーシャンにて爆破があり、自分の精一杯でその場から幻術で立ち去った為に疲れ果てました!」

「そんな名前に朗報だよ」


はい、?と渡された資料を、寝たままの体制で確認をするという暴挙にすら、恭弥は何も言わなかった。珍しく気遣ってくれているのか、と一瞬でも考えた私をぶん殴りたい。


「爆発原因を調べろだと!?なんだよこの無茶苦茶!」

「ほら、頑張って。僕も少し出るから」


じゃあ、と片手を上げ颯爽と消えていく恭弥の背中をぼんやり見つめながら、頭の中でその背中を何発も叩いた。
爆破されたのは今日で、私は降谷さんに逃がされなんとかなったが、本来ならばあそこにいていい人間でもなかった。
大きな爆発音の後に爆風と火が襲ってきて、これはまずいと見た時には降谷さんも同じように思ったのか、いけ!と背中を押されたのを覚えている。一応リングを付けていたから、他者に私の姿なんて見えてはないと思うが。
術を使い帰宅して今である。体は無駄にしんどいのだ。どうしてあそこで且つ公安が入るタイミングでなのか。帰宅してからはずっと考えてはいるのだけど、思いつくのは単純な公安への恨み。逆にそれ以外思いつく人まじ天才だと思う。


使い慣れたノートパソコンを手繰り寄せて持ってきてだらしないが寝転がったままカタカタと弄っていく。
考えられるのはやはりネットワークを使った遠隔操作。何個も何個もの情報を潜りながらなんとか爆発元まで辿り着いた。圧力ポットで爆発が起きたと。


「だとしたら、これからも増えていくんだろうなあ」


スマート家電とは便利だ。スマホ操作でもパソコンからでも、全てがこなせてしまうのだから。私は無縁な世界だと思ってはいたが、これでは運が悪ければ自分のパソコンまでが使われてしまう可能性が出てくる。まあ、無理に乗っ取ろうとした場合相手のパソコンがおじゃんになるだけじゃ済まないけども。
ああ恐ろしや〜、棒読みでつぶやいてすぐに降谷さんへと連絡をする。

忙しかったのか要件を伝えたらすぐに切られてしまったことに少し怒りそうになるのを抑えて、このテロが並盛に及ばないことを願いながら、またお布団へと戻って眠りに就いた。






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ポアロへと到着したと同時に降谷さんの目の前でよく見知った風見さん達が毛利小五郎を連行していく姿だった。どうやら、あっという間に事件へと変換できたらしい。良かった、とほっとしたのも束の間、降谷さんへ声をかけようとした時に小さな声が聞こえてきた。あ...これダメな時に来た...
そう後悔しても出会ってしまったのは仕方ない、少年の話が終わり次第話しかけようと黙りを決め込む。


「警察派証拠のない話に付き合わない。僕には命に変えても守るべきものがある」


その言葉に思わず ぶぶ、っと吹き出してしまった。
その声に2人は驚いた顔をこちらに向け、目を見開いていた。 すみません、と小さく頭を下げて口元から手は外せずにいた。


「安室さん、こんな子供に随分冷たいんですね?守るべきものなのに」

「ああ、証拠のない話に付き合っている時間なんてないからね」

「あなたの命ひとつで何が救えるっていうんですか?心配で来たんですけど、まだそんな気持ちで可愛い事言える余裕があるのならいいですね、帰ります」


じゃあ、と昼に恭弥からされた様に片手をヒラヒラとさせて背中を向けて歩いていく。すると後には子どもが着いてきている。知らないふりをしてそのまま角を曲がると子供も入ってきた。



「坊や、日が沈むから帰りな」

「お姉さん、何か知ってるの」


その言葉に振り返って腰を屈めた。
目線は低く、とても、高校生とは思えない可愛らしい風貌をした彼に笑いかける。


「組織も警察も何も知らないけど、君のことなら知ってるよ工藤新一くん」

「...!」

「とある組織に小さくされたんでしょ?平成のホームズと謳われてるんだから、キミの頭で考えなよ。どうしてか」



それに私は君との関わりは持ちたくないんだ分かってくれ。
自分だけが発してそのまま立ち上がり去ろうと、また背中向けて歩く。がくん、と引かれて歩むことはできずじまいだ。彼はどうやら慌てて、私の手首を引いたらしい。


「そこまで分かってるんなら頼むよ!蘭を泣かせたくねえんだ!」

「クソガキが。そう思うんならテメェで考えな」


手を思い切り払い除け大人気ないとは理解しているがそのままコツコツとヒールを鳴らしながら歩いた。
泣かせたくない、それを降谷さんに言ってみろ。アンタを封じ込めてやる。
自分の中の記憶と、降谷さんの犠牲とを思い出して怒りのまま、ヒールを鳴らして並盛へと戻った。