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悩めるタロットの行方

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万里「…ん?って、さくら!?」
シンシア『道の真中で寝てたら危ないじゃない』
万里「違う!!!倒れてるんだよ!」
シンシア『え!!!』

万里「ボクが運んでく。丁度家近いし!」




――――困るんだよなァ。勝手なことされちゃ。

万里「誰だ!!!」
風夜「こんにちわ!万里ちゃん」
万里「キミは昨日の…聞いたよ、さくらのクラスに転校してきたんだってね」
風夜「悪いけどボクはキミの先輩なんだ。もうちょっと敬意を払ってもらわなくちゃ」

万里「ボクは男だ。それに、キミを先輩だなんて微塵も思えない」
風夜「…ヘエ。楯突く気?面白い。四神ごときが中庸の巫女の護衛である死王に勝てるものか!」
万里「やはりお前が…え、さくらの…護衛!?じゃあなんで僕らの敵になるんだよ!!!」

風夜「リーダーであるレールトのお達しだ。中庸の巫女は光にも闇にも属さない特殊なお方。
その御方に婚約者はいらない。永遠に僕らがお仕えする巫女だと察した。
しかし前世では玄武とかいう貴様と恋に落ちた。それが僕らに対する反逆だとみなしたのだ。
今世でお前と巫女が結ばれるのであれば、ボクらは巫女に反逆する。つまり、敵になるということだ」

万里「へえ、つまりキミは僕らの関係に妬いているというわけだね?
でも悪いね。光の巫女のように、中庸の巫女には四神と婚約を交わしてはならないという規約はない。
ボクでも勝機はあるのさ」

風夜「ボクは中庸の巫女と結ばれないのに、何故お前らだけが結ばれることを許されるんだ!!!死ね!!!」


万里「シンシア!!!」
シンシア『おっけーよ!』

「私の秘めたる力を込めたタロットカードよ!!!浅野風夜の恋の行方を教えよ!!!」


***

『巫女様!四王である僕らが一生お仕えいたしますからね!だから敵なんて悲しいこと言わないでください!!!』
『でもねフウ。これは規約なのよ。守らないともう二度と会えないかもしれないの』
『僕は巫女様を愛してるんです!!!僕が巫女様の敵になるなんてありえないんです!!!』

『…かわいいわね、フウは』
『巫女様はかわいいものがお好きなのですか?』
『え?そ、そりゃね。私だって女性だし…可愛い物に目を奪われることだってあるわ。フフ。
だから可愛いあなたが大好きよ』

『…じゃあ、次生まれ変わる時はもーっと巫女様の好きなかわいい人になります!!!そして、
巫女様がかわいいっておもう人や物をかわいいって思うような人になりたいです!』
『…楽しみね』
『ハイ!えへへー』


***

「…ボクは、巫女様にただかわいいって認めてもらいたいだけなんだ。でも、
それがかわいいキミにしか向いてないってわかった時、憎しみが産まれた」

「…それでも、中庸の巫女を手に掛けることはないじゃないか!!!ねえ教えて。キミのその純粋な恋心、
いったい誰に利用されたの?」

「いっただろ!全てはリーダーの判断だって!!もういい、殺せ!!!」
「…殺さないよ」
「なぜだ!!!このまま放っておいてもお前への憎しみは増大するだけなのに!!!」
「だって、ボクはキミと友達になりたいんだもの」

「…はあ!?そんなの…!!!」
『フウ、相変わらず可愛い反応するわね。大好きよ』

「み、巫女様!?」
「で、どっちなの?友達になりたいか、闇に封印されるか」
「封印されたくもないし、…お前なんかと友達になれるかっ!でも、認めることくらいはできる…かな」
「やっぱりフウだったんだね」

「あ!さくら!」
「さっ佐倉さん、こ、これは!」
「言ったでしょ?万里。完全に闇が振り払われない限り、私の恋人はファンタジーだって」
「…ボクが全部解決してみせる!そしたら、結婚しよう!」
「ちょっ何ボクの前でとんでも発言してんだよ!玄武のくせに!!!」

「…ハア」


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