答え合わせ

お疲れ様でした!
結果発表&答え合わせのお時間です〜!

1.明日もどこかで雨が降る/大神晃牙
書き手:紺
擬態していた相手:いんこ
▶︎投票結果
1位 紺(6票)
2位 いんこ(3票)

2.果たしてそれは偶然か/天祥院英智
書き手:千晶
擬態していた相手:紺
▶︎投票結果
1位 千晶(4票)
2位 紺(3票)
3位 いんこ(2票)

3.誠実な男/漣ジュン
書き手:いんこ
擬態していた相手:千晶
▶︎投票結果
1位 千晶(5票)
2位 いんこ(4票)

みなさん投票ありがとうございました!当企画はこれにて完結となります。無事に結果発表まで完走できたのはひとえに読者のみなさんのおかげです!
以下に書き手によるあとがきを掲載しておりますので、ぜひこちらもお楽しみください。

【いんこ】
 あとがき、もとい答え合わせの時間です!
 どうも!ちあき先生の文体でこんこの推しの漣ジュンを書いたいんこです!
 ……何回声に出しても混乱するこの文章。擬態企画の難解さがこの文章にも詰まっているようだぜ。簡潔に説明すると漣ジュンを書いたいんこです。
 どう見てもおれでしかない文体で早速嫌気が差していますが、この企画の言い出しっぺは私です。言い出しっぺのくせに思ったよりちあき先生の文章というのが難しくて悪戦苦闘して書きました。わかる人にはわかるちあき先生の作品、『スカーレット・レイリー』が参考文献です。最後の終わりの文章とタイトルだけちあき先生の手が加わっているのですがそれ以外は全部私です。全部私なのでもう私でしかないです。騙せたら御の字!バレたらバレたで私のことよく知ってるね!くらいの気持ちで挑んでます。
 ここからは内容に関するこぼれ話ですが、夢主を呼び止めた夢ノ咲生徒は明星スバルを想定して書いてます。要するにこの漣ジュンは負けヒロイン(?)です。ここも『スカーレット・レイリー』をリスペクトしていたりするのですが、伝わらなくても話を読むのに支障はないです。タイトルはちあき先生につけていただいたのですが、『誠実な人』というのが最高にちあき先生の出汁が効いてて面白いな、というのが感想です。私ならそんなタイトルは付けない。読み終わった後、誠実な人についてもう一度考えてみてください。作者ですら想定してないことをしてくる、さすがちあき先生だな、と思ったので。あとなんとなく、『花泥棒は五人居る』のタイトルセンスにも似てますね、ウッッッッッッッッッ!!!!!
 いや、私の古傷のことはいいんです。正直このタイトルだけでも騙せるだろと思っているので私も投票結果が楽しみです!
 最後に、こんな突発企画に付き合ってくれた作者方、並びに最後まで読んでくださった読者様、本当のほんとうにありがとうございました!いんこでした〜!ばいばい!

【紺】
 あとがきだ〜!ここまでご覧いただけて嬉しいです!ありがとうございます!
 『明日もどこかで雨が降る|大神晃牙』をいんこせんせ〜の文体で執筆しました。紺と申します。
 ちなみに大神晃牙は千晶の推しだし、題名はいんこせんせ〜が考えてくれました。読者を混乱させるために色々シャッフルした企画になってます!私の作品の最終文の「明日も晴れやかに笑うのだろう」に対して、いんこせんせ〜が『明日もどこかで雨が降る』を出してきたの最悪だなって思いました。でもいくつか案あった中でこの題名選んだのは千晶。おまえら最悪だよ…

 作品にも一応触れておきます。
 研究して思ったんですけど、いんこせんせ〜の書く夢主って大きく分けて二人いるんですよね。馬鹿な子か可哀想な子か。もちろんたまに分類できない子もいるんですけど大半はこれで分けれます。今回は大神晃牙という男の性格上可哀想な夢主は書けないので、馬鹿な子を書こうとしました。そうしたら大神が可哀想になっちゃったんですけど、いんこせんせ〜可哀想な報われない男書くのも上手いし結果オーライかなって思います。
 でも最初は失恋なんか書く気なかったんです。私は一番脱稿遅かったので、出来上がった二人のやつ先に読んじゃお!と思って読んだら二人とも暗い!!私めちゃくちゃ光書いてたのに!!こんなん即バレする!と思って読む前に書いてたのはボツにして書き直しました。その結果締め切り一日過ぎました(ごめん)

 私はいんこせんせ〜の『恋に沈まぬ手童の如』にある「最近な、貞坊に墓の中での暇の潰し方を聞かれたんだ」のような、よく思いつくなそんな台詞〜!?ってなる含みを持たせた台詞が大好きなので、最後の大神の台詞はそれを真似したいな〜って思って捻り出したんですけど、上手くいかなかったですね!たぶんいんこせんせ〜は普段映画とかよく観られるから、積み上げた知識の引き出しから思いつくんじゃないかなって思いました。一朝一夕で真似できるようなもんじゃないです。これは千晶もですけど、自分の知識を踏まえた上で文章にするのが上手いんですよね。かっこいい。私もできるようになりたいなと今回の企画で思わされました。

 参考文献ですが、先に述べた『恋に沈まぬ手童の如』に加え、大元の文章構成と読点の打ち方は『はじめの一歩は君がいい』を、雨の質感は短編集『楽園門』の中の『あまくて苦い』を、失恋の雰囲気は『願い、叶わぬ、花散りて』を、夢主の馬鹿さは『舌先の純情』を、地の文の書き方は今回いんこせんせ〜が書いてる『誠実な男』を参考にしています。どれも大好きな作品なので読んでください!(ダイマ)

 読んでくださった皆さま、投票にご参加くださった皆さま、ありがとうございました。終わってからは票が入るたびにPRISMのLINEグループで一喜一憂してました。楽しかったです!
 なんとこの企画、人増やしてまたやることが決まっています!!次回でもまたお会いできれば嬉しいです。それでは〜



【千晶】
 お疲れ様です!
 「果たしてそれは偶然か」天祥院英智を書きました、千晶と申します。あんスタとかマジでめちゃくちゃ久しぶりに書きました。ちょっと遡ったら前回書いたの2019年の冬だったんですけど。怖い。
 私が擬態したのはこんこです。参考文献は色々読みましたけど『Cry cry』と『愛別離苦』が多かったかなという感じです。こんこの作品の中で私が好きなツートップなんですけど、もしかしたらこの選択の時点で私の出汁では?ダメじゃん。二人には「紺の文章の研究はされてるけど内容が千晶」と言われました。本人には「わたしが書いたら主人公は令嬢にはならない」と言われました。確かに。やらかした〜!
 書き上がったときにはうまいこと擬態できたんじゃないかな〜なんてイキリ散らしてましたが、言われて読み返したら内容からにじみ出る「私」が色濃すぎて笑ってしまいました。ダメだこれ。初稿は終わり方に私が滲みすぎていたのでまるまる一段落消して書き直しました。結果を見てない段階であとがきを書いてるのでどうなるかわかりませんが、読者の皆様が「千晶」を嗅ぎつけないことを切に願います。
 タイトルは擬態された本人が考えようと言うことになり、私の天祥院英智にはこんこがタイトルをつけてくれました。めちゃくちゃ良いタイトルだ。ストレートだけど考えさせられる、本編への誘導がしっかりしたお手本のようなタイトルで、「あまごい(雨乞いと甘恋のダブルミーニング)」とかつけようとしてた自分を反省しました。最悪だよ。
 私に擬態していたのはいんこ先生でしたが、みなさんいかがでしたか?私がいただいて最初に読んだときには「ただのいんこ先生じゃん」と思ってしまいました(怒られそう)が、第三者から見るとどうなのか気になります。参考文献から考えたらわからなくもないなと思いましたけど。ていうか、三年も前の小説を参考にするのはシンプルに恥ずかしいのでやめてほしいです。ちなみにタイトルは私が考えました。案を四つ提示したのですが、「一番最低」という理由で「誠実な男」に決まりました。電話口で二人がかすかにガチのドン引きしてる気配がして焦った。最低じゃないもん〜〜!!
 さて、そろそろ内容にも触れたいと思います。わりと抽象的な、ぼやっとした話になってしまったな……と若干反省しているので、私にしては珍しくしっかり解説したいと思います。
 まず前提としていただきたいのが、「主人公の女は無自覚の二重人格者」ということです。視点の「私」は天祥院英智に淡い恋心を抱いている主人格ですが、雨が降った時だけ別人格になります。記憶が曖昧だ、と書いたのはそのためです。雨の日の人格は賢く、また主人格の幸せを願っているため、天祥院英智とは駆け引きや取り引きをしています。発表会の犯人云々の話もそれです。天祥院英智は主人格の女には特に興味はないですが、交代人格のほうは面白いと思っているため、雨になりそうなときに主人公をお茶に誘って、交代人格と会話をしているという感じです。お茶の席で用意されたお菓子は、天祥院英智が“交代人格の”好みに合わせて用意したものだったりします。
 そんな感じのことを踏まえて、もしよろしければもう一度読んでいただけたら嬉しいなと思います。
 天祥院英智を書くにあたって一番苦労したのはたぶん台詞です。私はアプデ後のあんさんぶるスターズ!!を全く知らないしアンサンブルスクエアとかもよくわかっていないので、ズ!の知識で書ける範囲で頑張りました。なので二人とも高三です。解釈違いがあったらごめんなさい。
 せっかくだしそれぞれの推しを書いてやろうということで、ちゃっかり供給が得られたのでにっこりしました。また、擬態相手だけでなくそれを通して自分を見つめ直すことができる新鮮な経験でした。いつも似たような終わり方してるやんこいつと自分の癖を気づけて良かった。とても楽しかったです。
 こんこ、いんこ先生、それから読んでくださったみなさん、誠にありがとうございました。
 また、いずれお会いしましょう。
 千晶 @enaicr

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