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「なあなあ。」
「なんだよ。」
「なんで俺らこんなことしているんだよ。」
「単純なこと。ある人からのご命令だからだよ。」
彼女達三人が要注意人物を探し始めたころ、ある薄暗く塵っぽいところでは人が集まって何かを話していた。
どこからか聞こえてくる不気味な騒音の中で話している。
「そういえば。俺らのやっていることを邪魔しようとしている奴らがいるんでしょ?」
「そうらしいな。でもここは見つからないよ。わざわざ出向いてくださったカミサマとやらには悪いけど止める気はさらさら無いしな。」
そう話している人たちの後ろ。柱のふもとには夢花たちが知っているカミサマから見せてもらった画像の人と同じ人が…。
「まあ、あの女の子三人がこれ以上邪魔をするようだったら消しっちゃって言いそうだから。」
「おっけー。」
そんな話をされていたことは彼女達は知らなかった。
…それもそうだろう。この話を外で聞いていたのは少し不気味に映る色と形をした月だけだった。






                        続く