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「おーい。そっちの状況ってどうっすかー!」
「ある程度考えつくのですが…。」
「なかなか進まないってこと。」
三人も少し行き詰まりかけていた。それもそのはず。今までの犯行はあまり共通点がなく、ある一定ラインまで考えついてもそれが崩れてしまう―それを繰り返してしまっているからだ。
「夢花。チカラ使える?今。」
「い、いきなり何?ってかそう使えばいいの。」
「いや。紙にさ、相手がどういうチカラを使ってこの世界を壊しているのかとかだけでも話し進みそうだからさ。」
「なるほど!チカラだけでも分かればカミサマにそのチカラの人をピックアップしてもらえばいいですしね!」
「お姉ちゃんが言うならやるけど、後始末何とかしてよ…。」
そう言って彼女たちは要注意人物を炙り出していくことにした。